大学院生と研究職を目指す学生のためのキャリアワークショップ
2013.11.27
平成25年11月27日に、学部生・大学院生・大学院修了者を対象に、大学院生と研究職を目指す学生のためのキャリアワークショップを開催しました。
男女共同参画支援ステーションVita-minの相談コーナーでは、キャリア支援の一環として、研究職を目指す学生の進路選択や就職活動の仕方、就職する企業の選択方法、大学院生の経済的問題などの相談対応を行っています。このたび、キャリアワークショップを開催し、大学院生が就職活動をする際に留意する点や、研究者としてのキャリアの積み方を確認した上で、自分のキャリアについて考える機会を持ちました。講師は、高知大学 男女共同参画推進室 特任助教の小島優子(博士(哲学)、プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®)が務めました。
第一部「研究職をめぐる現状と対策」では、高知大学大学院修了者がどのような業種・職種の企業に就職しているかを分析しました。次に、企業が大学院博士課程修了者を評価している点は、「専門知識・専門能力」、「研究遂行能力」、「論理的能力」であるけれども、問題があると考えている点は、「コミュニケーション力」や「協調性」、「業務遂行能力」であることを確認しました(「経団連・企業における博士課程修了者の状況に関するアンケート調査結果要旨」2007)。そこで大学院生が専門性を活かすには、専門分野を専門外の人に説明することができるようになること、自分の研究を社会の中でどのように応用し役立てるかを考えることが大事であることを提示しました。さらに、研究職のキャリア・プランニングとして、研究者ネットワークの構築や、研究を売り込む方法などを紹介しました。
第二部は、「自分の価値観を見つけよう!」というワークを行いました。キャリアには内的キャリアと外的キャリアがあります。外的キャリアは、職業や経歴といった外側から見ることのできるものですが、内的キャリアは価値観や関心などです。「何かをしたい!」と思う時に、自分は何をモチベーションとしているのか、またどのような価値観を持っているのかについてワークを行い、参加者同士でディスカッションをしました。