理事挨拶
宮井 千惠 高知大学理事(ワークライフバランス担当)

現在、我が国は、諸外国に例を見ない超少子高齢社会へ突入し、家族の形、地域・社会そして職場における働き方等にもますます大きな変化が生じております。このような社会の変化に対応できる豊かで活力ある社会を実現するために、男女共同参画の視点が重要であることは言うまでもありません。特に、学知の探究の拠点である大学には教育、職場環境における男女共同参画を阻害している社会が抱える多面的な課題の解決に向けて積極的に取り組むことが要請されています。
高知大学は、「男女共同参画の基本理念・基本方針(平成24年2月制定)」を設けて、男女共同参画を大学で実践し、教育につなげ、そして社会に広げるという基本的な考えのもと、男女双方にとって、働きやすく学びやすい場、個性と能力をよりいっそう発揮できる場を形成することに努めております。
具体的には、平成24年4月、高知大学は法人の総合的な安全・安心づくりに取り組む組織として安全・安心機構を設置し男女共同参画部門に男女共同参画推進室を開設しました。そして、文部科学省「女性研究者研究活動支援事業(平成24年度〜26年度)」に採択され、本学における男女共同参画推進の基礎を構築した取組に対して総合的評価としてA評価を受けました。さらに、平成26年度には徳島大学を代表として四国国立4大学で申請した文部科学省の「女性研究者研究活動支援事業(連携型)(平成26年度〜28年度)」に採択され、女性研究者に対する支援及びダイバーシティ研究環境の向上に向けて地域協働によって取り組んでいるところです。
次世代育成に対しましても、現在は第3期次世代育成支援事業行動計画(平成27 年4月〜平成32年3月)を策定し、その取組みに対して「基準適合一般事業主認定証(くるみんマーク☆☆)」を取得しています。そして、高知県からも「高知県次世代育成支援企業認証(くろしおくんマーク)」を受けております。また、女性の活躍推進に対しましても、平成28年4月より「一般事業主行動計画」を策定し、女性が管理職として働きやすい職場環境づくりを目指しているところです。皆様と一緒に、男女がますますいきいきと活躍できる大学を目指して取り組んでいきたいと思いますので、ますますのご理解とご協力を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。