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2021.6.12-13希望創発研究会(6月例会・オンライン)を実施

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2021.6.12-13希望創発研究会(6月例会・オンライン)を実施

2021年6月22日

6月12日(土)-13(日)、高知大学希望創発研究会(6月例会・オンライン)を実施し、東京など県外企業人、高知県内企業人合わせて15名、学生15名、その他関係者24名の計54名が参加しました。

1日目
「戦国三武将 貴方は何派?」
講師:谷 俵太氏(希望創発センター 客員教員)

自分自身は何者なのかということで、戦国三武将(織田派、豊臣派、徳川派)の『ほととぎす』に自分自身を当てはめ、自覚している自分の像について小グループで共有しました。その後、オリジナル『ほととぎす』を考えて発表をするとだれ一人として同じ『ほととぎす』はなく、枠の中でも多様な考え方ができることを実感したようです。

講師 谷 俵太氏(希望創発センター 客員教員)


「仕掛け学1・2」
講師:谷 俵太氏(希望創発センター 客員教員)

午後からは、仕掛け学についての説明と事例紹介の後、仕掛け学を使って『エスカレーターでなく階段を使用する』アイデア出しを行いました。「階段を踏んだときの感触を一段一段変える」「けん・けん・ぱの〇を書く」「一歩一歩踏みしめるとデジタルアート的に花が咲いたりする」といった階段に手を加える発想の他に、「エスカレーターのスピードを遅くする」「エスカレーターを使いづらくする」といったエスカレーターに手を加える方法など様々なアイデアが出ました。
続いて、小グループに分かれて、仕掛け学を使った『ごみ問題』のアイデアを考えました。

参画者の代表がアイデアを発表する様子

4班のゴミを分別したくなるアイデア


2日目
「仕掛け学3」
講師:谷 俵太氏(希望創発センター 客員教員)

1日目に引き続き、仕掛け学を用いて学びを深めました。小グループ10班がそれぞれ異なるテーマについて、仕掛け学を踏まえた新しい取り組みを考え、共有しました。テーマ決めでは、画面越しじゃんけんや講師の持っているカードを引く方法でテーマを決めたりとワクワク楽しいことを交えながら、チーム議論も盛り上がったようです。

画面越じゃんけん、カードでチーム決めの様子

10のテーマと発表の様子


「学ぶとはどういうことか?」 -学習概念の社会文化的な理解について-
講師:佐藤 智子氏(東北大学 准教授)

私たちは、未知のものに対して、どのように立ち向かっていけばよいのか、そのためには私たちに何が必要かを考える機会となるセミナーを実施しました。変容的学習が起こる仕組みやナラティブの概念等を学び、これから始まるチーム活動の土台作りとなりました。

講師:佐藤 智子氏(東北大学 准教授)


「学生版オンライン公民館」 案内
担当:学生団体Seekers、佐藤 智子氏(東北大学 准教授)
希望創発研究会の参画学生が研究会活動で自分から話せるようになるために、2018年度に学生企画として発足したSeekers(シーカーズ)。そのメンバーが活動の一環として、希望創発センター版オンライン公民館を企画しています。代表学生から団体発足のいきさつやこれまでの活動について説明を行った後、Seekers所属学生からオンライン公民館に取り組む想いについて話がありました。
※希望創発センター版オンライン公民館は、希望創発センター関係者限定公開の取り組みです。


「閉式の辞」
希望創発センターのシンボルマークが作成されたいきさつ、マークの意味について、池田センター長から話がありました。センター設立年度に本学地域協働学部のデザイン専攻の学生が作成したもので、クエスチョンマークを基に下の点は種になっています。このセンターは豊かな土壌、物事をスポンジのように吸収できる土づくりをする、そんな場となり、今少しずつ実りが見えてきたことを感じています。今年から参画された皆さんも、このシンボルマークの想いを感じ、来月も自身の滋味、土壌を豊かにできる時間になるようにと、エールを込めたお話をもって、6月例会は終了となりました。

希望創発センターのシンボルマーク紹介ページにリンク

池田 啓実 希望創発センター長


<参加者の声>
・仕掛け学を学んで、「楽しいことをしていたら結果として目的を達成していた。」の可能性をとても感じた。自分の身の回りに仕掛け学が潜んでいないか探したり、ここにこんなことしたらどうかな…と考えたいと思った。まずは、意識的にやってみようと思う。

・仕掛け学は、ナラティブに加えて、課題をうまく、面白く、解決へと誘引させるにはどうしたらよいか?をチームで、新しい領域の探索を実施できたことを体感した。

・学生、社会人、教員とそれぞれ違う経験、価値観の人が集まって「考える」こと「学ぶ」こと、実際に実行・実践することは自分の常識を変えるかもしれないし、自己を見直すきっかけになるかもしれない。そこから自分にとっての希望、人生とは何か考えることができるのではないかと思う。

・アフリカのことわざの「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」を本セミナーを通して体言したいと思っている。

・せっかく感情をもっているのだから、そこをうまく使った地球と共生できる面白い?ソリューションを、縁があって一緒になったチームと考え出したい。やはり一人だけでは、殻から出せない気がしてますから。地球と共生できる面白いソリューションの考え出し方をこのセンターで学びたい。
 

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