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2020.11.28-29希望創発研究会(11月例会2・オンライン)を実施

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2020.11.28-29希望創発研究会(11月例会2・オンライン)を実施

2020年11月30日

11月28日(土)-29(日)、希望創発研究会(11月例会2・オンライン)を実施し、企業人17名、学生16名、その他関係者28名の計61名が参加しました。

1日目
高知県内在住の参画者のうち希望者が本学朝倉キャンパスに集まり研究会に参加しました。対面とオンラインを組み合わせて実施したことで、対面での意思疎通のスムーズさを改めて実感した参画者も多かったようです。
 
 

今回から高知県内各所への訪問活動がスタートしました。高知市中心部、香美市、大豊町に出向き、地元の方々に聞き取り調査を行いました。
 
↓ 大豊町大平集落にUターンされたご夫妻にインタビュー。素敵な庭園と絵画ギャラリーを創り、年間2,000人ほどの来客がある。
 

↓ 大豊町怒田集落にU・Iターンされた方々に移住の経緯やここでの暮らしなどについてインタビュー。農家民泊を経営されている。

2日目
基礎セミナー「京大的アホがなぜ必要か」
講師:京都大学 酒井 敏氏
今回のセミナータイトルと同名の著書を手掛ける酒井先生から「真面目(理性的)に考えても大したことはできない、アホなことをする(本能を研ぎ澄ます)ことが必要」という言葉と共に、スケールフリーネットワークや人間の持つ理性と本能の関係等、様々な理論に基づいたお話がありました。「アホの臨界状態」というユニークなワードも飛び出し、酒井先生の世界に引き込まれた時間でした。

<参加者の声>
・基礎セミナーでは統計学や定量的枠組みから読み取ることで、新たに見えることもあれば見えなくなる(実態と別の見え方のものに変化する)ものもあると、学び取った。地域課題などを考える時にも同様に、同じ事象がミクロとマクロで見え方が異なる場合や、マクロで言われることをミクロに落とし込むときに現実とずれる場合があると考えられる。ミクロとマクロ、目の前の現実と俯瞰してみたときの現象の両面から捉える癖をつけていきたいと感じた。また、一定数の本能的な人間の存在が、イノベーションにつながるというお話が非常に印象的だった。

・限られた時間の中で横道に逸れた議論を重ねた場合、時間浪費の考えを持っていたが、基礎セミナーを聞くことでイノベーションを生むための布石であることを認識した。

・基礎セミナーは初めて聞く情報且つインパクトの強い情報が多く終始瞠目するばかりだった。今は正直うまく理解できず「そんな考えもあるんだな」くらいに受けとめることしか出来なかったが、頭のどこかに置いていつか活かせたら良いと思う。また、散布図を用いた説明は腑に落ちたし、真面目に考えて思いつくことは大方みんな考えているものだ、という意見に一理あると感じた。

・チームの議論が進むにつれて、過去の例会での取り組み内容が薄れ、頭が固まったり自由闊達に話がしづらくなっているように感じる。意見が上がる回数が減り、思わぬ方向性への展開というのも少なくなっているのではないかと感じている。本日のラップアップで講義があったように、少し頭を緩める取り組みを意識して、改めて活性化させていきたい。

・チーム活動では、疑問に感じていたことについて自分の考えよりも、もっと奥深い考え方があることなどを知り、捉え方の幅が広がったような気がした。教育は勉強だけでなく、いろいろな人と出会い多様性を身に着けていくことであることなどが、その例。他にも意見交換の中で、確かにそうだと感じたりすることが多くあり、自分の考えを発掘してもらえた。
 

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