【コラボ考房プロジェクト】令和元年度第2回ブラッシュアップ会開催

2019年10月9日

 9月27日(金)に、7団体20人が参加して、今年度2回目の「ブラッシュアップ会」が開催されました。

地域で活動している高知大学の学生団体の活動内容は、多様性に富んでいます。

ここ最近、学生団体が互いの活動内容を知ることで、横のつながりも生まれています。

 

 

r109271.jpg

 


前回6月1日の第1回ブラッシュアップ会の後には、有志の呼びかけでコラボ考房プロジェクト番外編のような自主的な学生団体意見交換&交流会が学生会館で開催されています。


このように、お互いの活動の目的や自主性を尊重しあいながら、緩やかな連携が生まれると、刺激を与えあえることもあって、新たな活動や企画の可能性も広がり活動にも進展がみられています。

 

 

r10927-2.JPG

 

「あさつな」は高知のまちの中における“旭のまち”の位置づけ・特徴を文化的、歴史的な側面から考察し、これまでの変遷を昔の写真と比較しながら、情報収集し記録をまとめようと地道な活動を続けています。そして、高知大生を対象に、仲間を増やすべく6月には自主企画「フォトさんぽ」も実施しました。


旭のまちあるきはいろんな高知の昔の暮らしや文化や歴史が学べます。

50年も前にさかのぼる昔の写真の街並みと同じ場所を発見したときの感動は大きく、参加者の関心も集めていました。

 


r10927-3.jpg

 

現在まで残っている景色と、周りの変わってしまった景色を見比べながら歩いています。時をこえて、実際に長年住んでいる方から聞いた話から「変わってしまった街並みやコミュニティ」について知れ、「いつまでも変わらないもの、変わってほしくないもの」へ思考を巡らすことにつながりました。

 

r10927-4.JPG

 


先生方や社会人ゲストから、「これまで収集した情報や地道に行ってきた活動をまとめる際は、是非、学生らしい学際的な視点、考察もしつつ進めていってください」、「ある一定のゴールイメージも持ちつつ活動していくとよいですね」といったアドバイスやエールをいただきました。

 

r10927-5.JPG

 

 あさつなの「フォトさんぽ」には、#ケセラセラのメンバーも参加しています。

#ケセラセラの活動の軸は

<高知の魅力>×<ユニバーサルガイド>×<各団体の情報をつなぐ>です。


緩やかな繋がり、ネットワークの動きがみられる要素の一つとして、#ケセラセラのこうした活動があります。

 

 

r10927-6.JPG

 

#ケセラセラは、「さきらぶ」の自主企画ツアーにも参加した他、「あだたん!!!!」の前回の発表内容に興味をもち実際に日高にも足を運びました。ユニバーサルの視点で観光ツアーについて、他団体の活動からヒントを得ようと、精力的に活動してきた内容を発表しました。今後の自分たちの活動にどう活かしていくかが課題です。

 

 

r10927-7.jpg


早速、交流会では「私たちの団体とも是非コラボレーションしましょう!」と嬉しいラブコールもあって、連絡先の交換も行われていました。

 

 

活動2年目のさきはま大好きクラブ(さきらぶ)は、自分達が訪れた佐喜浜地域をとても気に入って何度も通ううちに、“一体自分達に何ができるだろうか”と模索した結果、一年かけて、地域の魅力を情報発信するための「ガイドブック」を完成させました。

 

r10927-8.JPG


この春からは、できたてのガイドブックをメンバー総出で、県内各地の観光施設や佐喜浜地域に出向き、積極的に配布しています。

県内のニュースや新聞にも取り上げられたこともあって、以前とくらべて地元で「さきらぶ」の知名度が大幅にアップしたとのこと。

 

r10927-9.jpg

 

地域の方にガイドブックを手渡すと皆大喜びで受け取ってくれて、中身をみて感激してくれるそうです。


「遠くに住む私の知人にも是非配りたいのであともう10部ほしい」と地域の方に後日懇願されたエピソードや、これまで“学生さん”としか呼ばれなかったのに、いつの間にか名前で呼ばれるようになったこと等、笑顔で報告がありました。


学生の作ったガイドブック=「成果」物は、佐喜浜の地域の人たち自身にとっても、遠くの知人や他の地域に魅力を伝えるツールになり、人口減少に歯止めが利かない中で地域の人たちに少しでも自信と元気をもたらし“地元への愛着や誇り”シビックプライドを再生し再認識してもらう「効果」も生み出しているように思います。

 

r10927-10.JPG


6月には初めて高知大生対象の「さきらぶツアー」も実施しました。企画やその準備・当日の運営などたいへんだったようです。反省点もありましたが、参加していた#ケセラセラのメンバーからは、準備の用意周到な点や運営手法など大いに参考になった、楽しかった、と絶賛されていて、参加者は佐喜浜の魅力を満喫しました。

 

r10927-11.jpg

 

他団体からは、さきらぶのこうした行動力について「すごい!自分達も見習いたい」という声が多く寄せられました。さきらぶの活動の原動力は、地域の人たちとの触れ合いやコミュニケーションを楽しむことから生み出されていることが伺えます。

 

r10927-12.JPG

 


「防災すけっと隊」や「スポーツ化組合」は、地域の方や大人組織と協働しながら長年活動している先輩継続団体として発表していただきました。 “バリアフリー”、“防災”や“環境”といった社会全体の大きな課題をテーマに、学生らしい楽しみながら学べるコンテンツがすでに確立されていて、外部からも高い評価を得ています。

 

r10927-13.jpg

 

活動実績が多い分、協力依頼やイベントの要請も多く、一方でイベントや事業に追われがちな側面もあるため、団体内での勉強会を開く必要性を感じたりもしています。他大学との連携も今後は目をむけながら、防災本来の活動を今一度じっくり点検し取り組んでいくことも大切にしたいと振り返る良い機会となりました。

 

r010927-14.jpg


スポーツ化組合は、前回のブラッシュアップ会で得たこと、感じた課題をさっそく意識して、初の試み「高知大生向けの学内スポGOMI」を実施しました。高知大生にあまり活動が知られていない、という課題を実践に変えて、早速行動に移しています。早急に取り組んだその行動力が素晴らしいとコメントがありました。

 

r010927-15.JPG

 

 安田町の食の魅力を伝える「安田(あんた)の食応援隊」(あんたべ)のメンバーは、3代目ということもあり、発足したばかりの団体や長年継続している団体と、また違う悩みや課題があります。参加メンバーも前回とまた違う意見や感想があり、「早速持ち帰ってメンバー全員で共有し議論したい」と活動への新たなモチベーションをもつきっかけになりました。

 

r010927-16.JPG


r010927-17.JPG


 各団体の活動の進捗状況をずっと見続けている先生方も前回浮き彫りとなったそれぞれの課題にどのように向き合って取り組んできたかという点には関心も高く、真剣なまなざしで報告に耳を傾けアドバイスを行ってくださいました。

ありがとうございます。

 

r010927-18.JPG


後半の交流会のテーマは、どの団体にも共通している「お金の問題」。


補助金はよいが、お金の切れ目が活動の切れ目にならないように・・・、また
NPOの組織の会費など、資金集めの仕方も参考にできるかもしれない、等


いろんな議論の中、提言やアドバイスや悩みの共有が各グループでなされ、最後は一人一言感想を述べあいました。

 

r010927-19.JPG

 

毎回、参加学生の皆さんから「参加してこれまで知らなかった他の団体の活動の詳細が知れて良かった、有意義であった」という声をいただきます。

何度か団体としての参加はあっても、自身は初参加という学生さんのコメントに

「初めて参加して、これまであまり実感してこなかった自分達の団体のこと、課題や評価が知れ、そして何よりも自分達の代表(先輩)の気持ちがとてもよくわかった!」との感想がありました。

とても印象的で、ブラッシュアップ会への参加メンバーが団体内で増えていくことは、会の存続・想いの継承の面でも有益に働くように思います。

 

次回は12月21日(土曜日)の開催予定です。

 

お忙しい中、ご参加いただいた社会人ゲストの方、先生方、そして参加学生の皆さん、どうもありがとうございました。

 

最後にどの団体も仲間を募集中です。この記事を読んで各団体の活動に興味を持たれた方は 是非、コラボレーション・サポート・パーク(学生会館2F西)に起こし下さいネ。

以 上

お問い合わせ

コラボレーション・サポート・パーク
電話:088-844-8932
コラボレーション・サポート・パーク
  • COC+ロゴ(小).jpg