【コラボ考房プロジェクト】令和元年度第1回ブラッシュアップ会開催
こんにちは。コラボレーション・サポートパークです。先日6月1日土曜日は令和の時代になって初の第1回ブラッシュアップ会が開催されました。
4月の春芸祭から団体間のつながりが徐々に広がりつつあるのですが、今回は9団体から35名の地域活動を行っている学生の皆さんが参加し、互いの活動の発表と意見交換、相互交流をしました。
今回、特に注目だったのは「あさつな」に続く2つ目の新規団体「高知ユニバーサルガイドプロジェクト #ケセラセラ」の誕生です。
大学入学を機に、これまで全く知らなかった高知の魅力や高知の人の温かさ、優しさに触れ、早々に高知が大好きになったという1年生のメンバー5人。人文社会学部と理工学部の学部混成チームです。きっかけは、地域協働学部の先生の授業で、話し合いの中、互いの思考がとても似ているなと感じすっかり意気投合。5月早々にコラボレーション・サポート・パークを訪ねてくれました。
バリアフリーやユニバーサルの視点を取り入れながら、高知の観光に関する課題や問題に向き合い、高知の穴場的な観光スポットの情報収集と提供をめざしています。自分たちもまだまだ知らない高知の観光スポットを知り、その魅力をまだ知らない人たちに向けて、情報発信したい、誰もが楽しめるツアーを作りたい、というのがそもそもの動機です。将来的には個別のニーズにあわせてオーダーメイドーガイドツアー情報も提供できれば、と構想は膨らみます。
地元の人だからこそ知っているその土地の楽しみ方、魅力といった穴場的な観光スポットは、室戸市なら「さきはま大好きクラブ」、四万十方面は「国際茶屋」、高知市中心商店街なら「コンパス」や「スポーツ化組合」、日高村なら「あだたん!!!!」。高知市旭地区の案内ツアーなら「あさつな」、安田町は「安田(あんた)の食応援隊」や「やすくらそう」、大豊町なら「虹野菜工房」・・・・と他にまだまだつながる団体がありそうです。
新規団体のこの企画をみなさん、興味深く熱心に聞いていました。
「あさつな」のメンバーは前回の発表からまだ2か月ほどしか経っていないので、大きな進展はありませんが、4月の春芸祭に参加して、新入生勧誘のためのポスターを作り、活動の宣伝や個別に新入生への説明を積極的に行いました。
引き続き、定期的に集まって、地道に旭地域の歴史や文化・地域の人たちとヒアリングを行い、打ち合わせや勉強会を行っています。
今回のブラッシュアップ会でいただいた意見をもとに、アイデアもうまれ、今後の活動の具体策も生まれたようです。これからの活動の進捗に大いに期待です。
日高村を中心に活動をしている「あだたん!!!!」は、先の春休みに、東京の学生チームとコラボイベントを実施しました。
東京と高知・日高村をネット回線とスマホでつなぎ、中継イベントを同時開催。村の駅ひだかから東京の学生たちに、オムライス街道や美味しいシュガートマト等、食の魅力・地域の魅力を伝えました。中継の模様は動画で紹介されました。
新歓イベントとして4月に実施したサイクリングツアーは好評で、新メンバーの獲得につながったとのこと。
こうした活動には、地域の方の協力が欠かせませんし、顧問の先生の助けも借りながら準備を進めました。ふりかえると、いろいろとたいへんだったようですが、無事実施できたことで、組織のマネジメントや情報共有や役割分担の重要性を痛感したようです。
社会人ゲストの方からは、「知らず知らず、組織マネジメントやリーダーシップについて学べているので、まだ学生のうちから本当に貴重な経験をされていますね」とコメントが寄せられました。
社会人ゲストのお一人は、地方創生推進士第1号の岩瀬さんです。「防災すけっと隊」の元メンバーで「コンパス」を立ち上げた創始者でもあり、ご本人を目の前に発表というのは、両団体にとって「いつもより緊張する」発表となったかもしれませんが、さすが活動年数も長く実績の多い両団体は、ともに充実した活動内容でした。
「防災すけっと隊」は、防災の啓発活動の一環として実施しているお菓子のポーチづくりや防災人生ゲームなどを事例に、いざという時どのように身を守ることができるかを楽しみながら学べるツールを使って、防災啓発活動を月1回はどこかで実施しています。長年の継続活動も、SNSはもちろん<耕活新聞>で紹介。活動の周知も余念がありません。広報啓発活動は、地域との連携やイベントの依頼に繋がっています。
コンパスはこれまでの中心商店街での活動ノウハウを活かして、新たに地元、朝倉の地域の人たちと一緒に連携した事業にも力をいれ始めています。恒例のよさこいチーム「叢雲」の活動もこれから夏本番にむけていよいよ本格スタート。
コンパスの団体理念は「バリアフリー、ユニバーサルデザインの視点からのまちづくり」なので「#ケセラセラ」のメンバーと出会って、つながりが生まれ、互いの活動を知ることができたことも、大いに良い影響を与えあえそうです。
「あんたの食応援隊(あんたべ)」の活動発表は、ちょうど1年ぶりとなりました。今年は代替わりして3代目です。
今年度は「安田の伝統的な技術を残したい」という思いをもとに計画しています。安田町には最近誕生したばかりの「やすくらそう」のメンバーがいて、今回は「すきっぷ」の代表としての参加ですが、安田町と「あんたべ」の活動には関心を寄せていたため、「今後一緒に活動できるところは協力しあってやっていきたいですね」と意見交換や質疑応答など行われ、ここでも団体間の繋がりができました。
今年度は活動2年目となる「土佐の懸橋 ハンプロ」。これまでの主力メンバーは4年生となり、忙しいこともあって、活動の中心は2年生に世代交代です。
前代表は立ち上げた自分たちの思いと活動の継承には、新入生の勧誘がかかせない!必須命題だ!という強い認識をもっていたこともあって、4月早々の新入生オリエンテーションで与えられたプレゼン5分間に、全身全霊をささげ全力投球で臨んだそうです。その結果、仲間が24人と大幅増。すごいーと会場から歓声があがりました。
活動内容ごとに部門もでき、組織運営がスムーズにいくように他団体を参考に、役割を明確化し今年度の活動の計画をしっかりたてています。高校生とのコラボレーション企画も予定しています。
ブラッシュアップ会は、今回の#ケセラセラのように、新規の企画を発表したり、活動の継続をしている団体はこれまでを振り返りながら今後の計画を発表したりすることで、学生たちの「やってみたい」という自発的な思いを行動に移し、実践してみようとチャレンジする学生たちを勇気づけ、後押し・サポート・応援する場となっています。
最初から完成された企画の発表は求められていませんので、何か始めたい、こんな思いを実践してみたい、という学生さんは、是非、気軽にコラボレーション・サポート・パークを訪ねてみてください。
年4回の活動発表を通じて、社会人や先生方をはじめ、地域で活動をしている学生同士、いろんな意見やアドバイスを出し合うことで、様々な視点や立場からのモノの見方や考え方を知ることができます。課題や気づきなど発見も多く、学びあえる場です。
自分たちの活動そのもの、当初の想いを大切にしながら、今日の収穫をこれからの活動に是非活かしながら具体的にそれぞれの活動を進めてください。応援しています。
次回開催は、9月27日(金)。夏休み最後の平日開催予定です。
以上