【えんむすび隊】土佐町稲叢山、植樹から思いにふれる、つながりを考える

2015年3月28日
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 3月28日(土)。えんむすび隊は土佐町稲叢山に植樹のために伺いました。

 今回の企画は、土佐町の有志の方がつくる「ふるさとの森を育む会」からのご提案によるものです。

 植樹をする稲叢山の現場は、稲村ダム湖に使用される石を採石した現場跡地。山肌が削られて露わになった場所を何とか元の緑の山に戻したいと「ふるさとの森を育む会」の皆さんが長年植樹活動に取り組んでいらっしゃいました。

 当日はこれ以上ないくらいのお天気のもと、地元の方と学生がペアになり御殿場桜と夏椿を植えました。「ふるさとの森を育む会」の谷さんから『桜の身になって』苗木を扱ってくださいとアドバイスを頂き、作業スタート。地元の方が穴を掘り、そこに学生が客土と赤土をまき、苗木を植え、水をまきました。この日植えた桜が咲くには3年ほどかかるそうですが「自分で植えた桜を見たい」と学生たちも思い思いに満開の姿を瞼に描いていました。

 

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 その後、地元の方が用意してくださった焼きおにぎりと絶品猪汁に舌鼓。その後、学生一人一人から地元の皆さんに作業の感想と感謝の言葉をお伝えしました。

 また、この後は稲村ダムと本川発電所を見学。山を削り、ダムを作り、そこで発電された電力が自分たちの暮らしを潤し、山を緑に戻そうとする人たちの活動がある。一つ一つの作業だけでは見えない、一連のつながりを実感する時間でした。

 お世話になった土佐町の皆様ありがとうございました。

 

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以下は参加した学生の感想です。ぜひご一読ください。

★理学部1年女子
 今回、参加するまで稲むら山という名前を知らなかった。しかし、地域の方々の話を聞いて詳しく知ることができた。また、ダムを利用してつくられた電気は高知県内の発電量の大部分を占めていることにとても驚いた。
 稲むら山では、自然の多い風景や皆さんの優しい声かけが印象的であたたかい気持ちになった。自然を守ろうという意識が素晴らしいと思った。また私はこれに加えて、地域の方々の仲の良さなども源になっているのではないかと思った。人が行動することは「心」が原動力であると思った。
 今日は、自然を守ることや地域活性化以外の大切なことを学んだ。私の知らないことがたくさんあると思った。ダムをつくるために使われた自然を取り戻すために植樹を始めたという背景があったことに驚いた。私は単純に植樹をしているという表面しか見ていなかったんだと思った。

★人文学部1年女子
 初めての土佐町、『初めての桜の植樹体験』でしたが、地域の方々の優しいご指導のお陰でとても充実した楽しい時間を過ごせました。普段はこの時期に植樹は行っておらず、えんむすび隊のために時期をずらしてくださったというお話を聞き、ありがたいなと感じました。地域の方々はとても明るく気さくで、お忙しいはずなのに私たち学生のために時間を取ってくださって、毎回感謝の気持ちでいっぱいです。地域の方々とお話しする中で「若い人がおると嬉しい」「元気が出る」という言葉を言って頂きました。それほど大がかりなことをしなくても、ただ地域に行って現地の人とたくさん話をして、地域に関心を持つだけでも地元の人を元気にすることができるのだと感じました。また、今回は私たちが生活の中で使っている水を供給しているダムも見ることができ、大きさに圧倒されました。

★人文学部4年男子
 今回は、稲叢山で桜の植樹体験を行いました。桜の植樹体験というのは初めてだったのですが、土を掘って、植えるだけですから作業としてはそれほど難しいものではありません。強いて言えば地面が大変硬く、掘るのが困難だったことくらいでしょう。しかし、この地に緑を戻したいという地元の人の思いはとても立派であると思いますので、その活動に自分が関われたのは良かったと思います。今日植えた木が立派な木に生長するまでには長い時間がかかりますが、いつか再び訪れると感慨深いものがあるのではないかと思います。
 自分は大学を卒業するので、今回がこのえんむすび隊の活動は最後になりますが、これまで色んな所に行って共通していたのは、いつも地元の人々が優しかったことです。今まで自分の知らなかった地域独自の文化に触れることができ、多くの人からいろんなことを教えてもらって、いい経験になりました。ありがとうございました。

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