10月23日の日曜日、えんむすび隊は天空の郷長岡郡本山町吉延地区を訪れました。

　春の田植えに続き、秋の稲刈りについても「きれいな水があるからこそ美味しいお米を育てることができる」ということで、AQUA SOCIAL FES!!2016のイベントとして一般の参加者の方にも協力をして頂くこととなりました。えんむすび隊は田植え同様、一参加者として、またイベントを実施する運営スタッフのサポート役として参加することになりました。

　棚田につくと、すがすがしく肌寒い空気と黄金色に輝く稲穂がお出迎えしてくれました。そんな中、地域の方は現場に到着するイベント参加者の方々のため、休憩スペースや着替えスペース用のテントを立てる等準備をされていました。学生たちも荷物を置いてお手伝い。地域の方々のパワーに圧倒されつつも、着々と準備が進んでいきました。

 

　参加者の方が揃い、開会式の後、本山町や田んぼに住む生き物などクイズを交えながらの学習会です。元気に答える子供たちの姿と、クイズを組み込むことで引き込む工夫をされている本山町の方々の姿に学生は色々と感じ取っていたようでした。

 

　その後、5つのチームに分かれ稲刈り体験、ライスセンターの見学、コンバイン乗車体験を行いました。

　今年はここ数週間雨が多く、田んぼが“しるい”状態でした。（「しるい」とは、高知の方言で“ドロドロ”の事だそうです。）足をとられて怪我をしては大変と、鎌を持った時のこけ方指導にも熱が入ります。場所によっては足が抜けなくなり四苦八苦しながらも、思うようにいかないからこそ初対面である参加者の方同士、また学生とも手分けをしてチームワークが生まれていたように感じました。

 

　お昼には、一頭分の骨と大量のお肉が入った猪汁と、本山町でとれたお米と桜塩を使ったおにぎりが振舞われました。地域の方と一緒にふるまいのお手伝いをさせて頂く中で地域の方とも違うチームの参加者の方とも交流が持てたようです。

 

　参加者の方が帰った後、主催者である高知新聞社とイベント事業の運営を担っている電通の企業担当者の方からAQUA SOCIAL FES!!を通じた企業の社会貢献活動についてレクチャーをいただきました。なぜ企業はこのような地域貢献活動を始めたのか、企業にとってどのようなメリットがあるのかなど貴重はお話をして頂きました。

　お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

 

　以下に参加した学生の声の一部を紹介します。是非ご一読ください。

●理学部１年男子
　６月に行われた田植え体験にも参加させていただき、その時の稲がどうなっているのか楽しみにしてきました。ＡＱＵＡ　ＳＯＣＩＡＬ　ＦＥＳの文字がくっきりと見え、黄金色の稲穂が風になびいていました。
　えんむすび隊はただ稲刈りをするだけでなく、アンケートの回収や食事の配膳など普段は受ける側でやらないこともでき、貴重な体験となった。また、このような機会があれば参加したいです。

 

●人文学部国際社会コミュニケーション学科４年女子　
　今回はＡＱＵＡ　ＳＯＣＩＡＬ　ＦＥＳとして地域活動に参加する皆さんとの体験だった。はじめ、稲刈りをして感じたのは本当に子供さんたちが生き生きとしている事。普段食べているお米を実際に自分の手で刈るのは嬉しい体験だったのかと思う。生活の基盤になっている農業を小さいうちに実践してみることは生活や仕事について考える良いきっかけなのだろう。今回はサポートする側でもあったので、小さい子たちが泥の感覚や田んぼの稲に触れて笑い声をあげているのが印象的だった。
　お昼には町でとれた猪汁とお米をいただき、美しい景観の中で土地の食の豊かさ、恵みを感じた。地域活動に多くの人が参加できるきっかけがすばらしいイベントの作り方だと思った。

 

●農林海洋科学部農芸化学科１年男子　
　初めてくる地域だったので景色がまず新鮮だった。様々な年代の人の話を聞けてとても良い経験になった。コンバインが棚田に入るのを苦労しているのを見て、棚田で生産を上げるのは大変だろうと思った。
　また、昼食で食べたお米は今まで食べた事のないほど甘く、猪汁もとても美味しかった。