高知大生と朝倉地区の皆さんが「家具固定」を体験しました!

2014年6月28日
 

S・O・S認定団体学生ボランティアセンターなどで活躍している高知大生が中心となり、朝倉地区の皆さんと一緒に防災について考えるための「家具固定」体験を実施しました。その際の様子を教育学部4年生の伊藤創平くんがレポートしてくれました。ぜひご一読ください。

 

☆。・*

 

  高知大学教育学部4年の伊藤創平です。この度、6月28日に私の住む「お茶っこ屋」で家具固定のイベントがありました。活動の際は、いつもお世話になっている(今年度から僕も幹事の)朝倉まちづくりの会の方々と高知大学総合教育センター大槻先生に運営・ご参加いただきながら行うことが出来ました。その時の様子をご紹介します。

 

140628-1.jpg

 

(写真:お茶っこ屋)

 

 

 内容に入る前に少し説明しておかなければいけないことがあるように思います。このイベントが行われた場所「お茶っこ屋」。ご存じない方がほとんどだと思いますが、私たち(理学部4年の矢野大地と同居)の住居です。ちなみに、一軒家。思い返せば今年の2月。それまで、S・O・S認定団体学生ボランティアセンター等で学生と朝倉(大学を含む近隣の地域)をつなぐ活動を続けていました。けれど、地域活性を柱にしながら活動としてはイベントが主で、地域の方の生活を自分たちが感じられていないというのが課題でした。活動をより地域に住む方々の望むものにしたい。そこで思いついたのが、自分たちが地域に「住む」ということでした。地域の一員として、この朝倉を見てみようと考えたのです。屋号の「お茶っこ屋」という名前ですが、これは、東北の地域にある「お茶っこ」という文化からきています。誰かれ構わずそこに住む人に「お茶飲んでいきーや」と声をかける。それをきっかけに新しく入ってきた人がその土地に馴染んでいくというものです。つまり、自分たちがまずその地域に住み、地域の人として外から来た人(学生)を受け入れる。そうすれば、より地域に密着した活動が作れると考えたのです。

 

140628-2.jpg

 

(写真:大槻先生のプチ講演会)

 

 

 前置きが長くなってしまいましたが、このイベントは大槻先生の発案で、「僕達の新居を地域の方の交流の場にし、しかも楽しみながら地震に強いモノしてくれる」というので喜んでお受けいたしました。(新居と言っても、築40年!!家具固定よりも耐震工事という話もあるのですが・・・)。当日は、午後の3時間ほどを使って、まずは大槻先生から阪神・淡路や東日本の例を踏まえたプチ勉強会。そのあと家具固定、ガラスの飛散防止フィルムの貼り付けという流れでした。

特に盛り上がったのはガラス飛散防止のフィルム貼りで、ガラスに洗剤を混ぜた水を吹きかけ、特殊なフィルムを貼るというものです。事前で練習をした時は、時間がかかるし大変やしで、約一時間で2枚ほど貼って、同居人の矢野と「ダレた、もう辞めよ」と言って全く進みませんでした。しかし、みんなでやるとすごいもので、「体験」としてとみんなノリノリでやってくれるし、楽しくやると知恵も出てきて、なんと最短3分ほどで一枚を張ったペアもありました。

意外に簡単でその割に効果の高い家具固定。ですが、なかなか進まないのは、「はじめの一歩のハードルの高さ」か「高いという思い込み」にあるそうです。そこで、このイベントのようにみんなで楽しくその一歩を踏めると、地域に防災が根付いていくのかもしれません。大槻先生の言われる、「共助による自助」を体験として学べる一日になったように思います。

 参加された方の地域でもやってみたいという声をいただき、今後は地域の防災会や自治会の方のお家で、その地域の方々を招いての会として続けていきたいと考えています。

 

 140628-3.jpg

 

 

(写真:ガラス飛散防止フィルムを貼る地域の方と大学生)

お問い合わせ

コラボレーション・サポート・パーク
電話:0888448932
コラボレーション・サポート・パーク
  • COC+ロゴ(小).jpg