【卒業生エッセイ2013】第4回 太尾郁恵さん:私の大事な4年間

2014年6月30日
 

高知大学では、コラボ考房プロジェクトやS・O・S認定活動、県内各地での地域活動、首都圏での長期インターンシップなど社会と共に学生を育てる様々な授業や準正課プログラムを実施しています。

 昨年度より、上記のような仕組みを活用し、活動し、活躍してきた卒業生のエッセイを掲載しています。

 今年もこの3月に学び舎を巣立った平成25年度卒業生によるエッセイを4回にわたりご紹介させていただきます。


 第4回は

 ・太尾郁恵さん (平成26年3月卒業・人文学部)
 
 です。

朗らかな笑顔で、地域づくりにも長期インターンシップにも留学にも!

何事にも体当たりで周りを巻き込みつつ、着実に歩みを進めた太尾さんの奮戦記をご一読ください。


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 【私の大事な4年間 】 太尾郁恵さん

                                 

 “地域づくりがしたい”との想いを持ち、私は高知大学に入学しました。あの頃から早4年の月日が流れました。笑いあり、涙ありの大学生活は、たくさんの貴重な経験をすることができ一生の宝物となりました。

 

 一年生の後期に、ゼミ活動を通して、四万十市西土佐地区中組集落に出会いました。朝倉から車で2時間半、当時の人口は76人、高齢化率は約50%で“限界集落”と呼ばれる地域でした。初めて過疎地域の現状を目の当たりにし、大きなショックを受けたことを今でも覚えています。そのなかでも、私たちを一生懸命もてなしてくれた地域の人たちの優しさに恩返しがしたい思いが生まれ、私の大学生活はガラリと変わりました。    

まず2年生の前期を利用し、半年間の首都圏インターンシップに参加しました。勤務先は、熱海市で地域づくりを行っているNPO法人atamistaです。体験交流イベントの企画・準備に携わり地域を動かす難しさや、地域・人を好きになることの大切さを学びました。

 高知に帰って来てからは熱海で学んだことを中組集落で活かすため、当時同じゼミであったメンバーを集め、コラボ考房プロジェクトに参加しました。昔ながらの母の味を再現した手作りの豆腐を発見し、“ふわふわとうふ”と名付け、特産品にしました。私たちはこの特産品を使って、店頭での実演販売や企画・運営・地域の食材イベントへの参加を促したり、会計などをお手伝いしてきました。また、村の特色がわかるような広告や宣伝方法を考え実践した結果、この一年でたくさんの人に知ってもらうことができました。

この地域の取り組みを通して地域住民のつながりがさらに強くなっただけでなく、地域外との交流機会も増え、だんだんと地域住民が活き活きとしてきたように思います。また私たち学生も、地域の方々と一緒に活動することで責任感や信頼関係の大切さ、人とつながることの楽しさを感じました。そしてなにより、地域住民も私たちも、“やればできるんだ!”という想いが芽生えた活動であったと思います。

この他にも、タイでの短期交換留学や学生FT(自律協働入門やCBIの授業、合宿)に参加させていただきました。中組集落を軸に、熱海やタイなどの様々なコミュニティを見るとともに、たくさんの人たちと出会うことができたと思います。

 

私はインターンシップに参加する前、ある目標を立てていました。その目標とは“自己成長をして、活き活きと学生生活を送ること”でした。この目標を達成するためにも、生活環境を変え、挑戦することを忘れませんでした。生活環境を変えたこと、挑戦したことすべてが楽しかったわけではありません。時には、辛いことも不安でいっぱいで泣きじゃくったときもあります。しかしどんな時も、周りにいる人は手を差し伸べ、笑顔で支えてくれました。これからは、私が支えれるような心の広い、大きな人材へと成長したいと思います。

 

自分で選んだ道に間違いはない。どんなに困難なことがあっても、最終的には、すべて自分の力になるということに気づく大切な4年間であったと思います。だからこそ、これからも自分を信じ、自信をもって太尾郁恵らしく頑張っていきたいと思います。

 

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