【地域協働入門IV】商店街女性部会の皆さんの街への想いを学ぶ

2014年6月15日
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6月15日(日)、協同組合帯屋町筋女性部会が主催する「父の日クレヨンカップづくり」に、地域協働入門IVの学生5名がお手伝いに行きました。毎年恒例のイベントとあって、昼12時の開始前には長蛇の列ができていました。学生たちは子どもたちの誘導や、カップに描いた絵を定着させる作業などを、女性部会の皆さんと協力して取り組みました。

 

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イベント終了後は、会長の有光美代子さんと澤村朝子さんと意見交換をしました。店を経営しながら、街の活性化に取り組むことの難しさや、街づくりへの想いを聞かせていただきました。学生がどのように感じたか、感想をご覧ください。

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○人文学部1年 男子

 私は、父の日イベントが終わった後の有光さんと澤村さんのお話を聞いて感動しました。なぜそこまで金銭面でも肉体的な面でも自分たちを犠牲にできるのかと。やはりそこには有光さん澤村さんを始め、女性部会の商店街を思う気持ちがあるのだと思います。商店街に多くの人に来てほしい、もっと活気を上げていきたいという願いが、お二人の話からひしひしと伝わってきました。

 私はお二人のように自分を犠牲にしてまで成し遂げたいと思ったことが今まで一度もありませんでした。自分を犠牲にするなら別に、という風に、いつも立ち止まっていたと思います。もしくは、そういうことに出会ったことすらないのかもしれません。しかも「やる人が面白いと感じなければできない」という言葉に集約されていると思いますが、女性部会の活動はいい意味で好きでやっているんだと感じました。そこには自分を犠牲にする感覚がないのだと。商店街を本当に愛しているのだなあと痛感しました。また自分もそういった感情を持ちたいと強く思いました。

 今回、母の日イベントも含め、商店街での女性部会の活動に携わることができて光栄でした。自分の至らない部分が多すぎて迷惑をかけたこともあったと思いますが、この経験を通して、自分の課題を見つけられたと思います。本当にありがとうございました。

 

○理学部1年 男子

 イベントに参加してくれた子どもたちが、みんな真剣な眼差しでマグカップに思い思いの絵を描いていました。その姿は、自分も見ていてマグカップを運ぶ役目として、このマグカップは絶対に落とせないというプレッシャーもありました。でも終わった時はほっとした気持ちと、達成感から来る心地よい疲れもあり充実していました。

 話し合いの時に、よさこいの由来は商店街の夏枯れ対策と聞いて、それも猛暑の高知らしいと思いました。長野では人が歩く商店街は、今ではほとんど見られません。こちらに来て、こんなに人が多いことに驚かされ、このようなイベントに参加することも、とても新鮮で貴重な体験をさせていただいきありがとうございます。自分の地元を別の視点から見返すよいきっかけに、この体験がなったことは間違いありません。

 

○人文学部1年 男子

 今回の父の日イベントは、前回の母の日イベントと共に、とても充実したものになりました。

 私は今回のイベントでは、子どもたちが絵を描いたマグカップを、熱湯を使って仕上げる作業を担当しました。マグカップにお湯を注いで時間を計測。時間になったら冷水につけて冷やす。そしてまた新しいマグカップが来る・・・というように、とても忙しく、最初のほうは大変だなと感じながら作業を行っていました。

 しかし少しずつ慣れてスムーズに作業ができるようになると、段々と作業が楽しく感じられるようになっていきました。大変さの中に楽しさを見つけられて本当に良かったと感じています。これがただ大変なだけで終わったら、充実感、達成感は得られなかったと思います。

 また作業の最中には、女性部会の皆さんに高知や商店街についての話を聞くことができ、地域について地元の方から学ぶことができ、とてもためになりました。

 今回は、このような機会を設けていただき、ありがとうございました。

 

○理学部1年 男子

 今日、私は交通整理の仕事をしました。最初は、あまりの人の多さにうろたえてしまってスムーズに人を動かすことができませんでした。やはりあの仕事には広い視野と瞬時の判断が求められるのだなと思いました。でも反省会では、「良くやったよ」と言ってもらえたので、すごく嬉しく達成感も出てきて、今後の商店街での活動にも積極的に参加しようと思いました。

 活動を通して私が思うことは「自分が、この商店街を盛り上げる一員になれているのかな」ということです。だから人々の笑顔を見るとすごく満足します。

 次に反省会でのことについてです。私が一番印象に残った言葉は「商店街あっての我が店、我が店あっての商店街」というものです。これは今の商店街の現状を上手く表現しているものだと思いました。自分だけの利益ではなく、商店街全体の利益を第一に考えていることが、これからの商店街の存続を決めると思います。

 また話の中で「(高知市が設置した)学生活動交流館が活発ではない」という意見がありました。それは私もすごく感じることです。実際に私もまだ一回しか使用していません。使用回数を増やしたいとは思いますが、私たち学生で平日は忙しいというのも現実です。したがって私たちの今後の課題としては、土日の少ない時間でどれだけ効率的にイベントに参加できるかということだと思います。

 

○人文学部1年 女子

 母の日のカーネーション作りのイベント同様、商店街の活性化のために無料でイベントを開催するという、まちおもいの姿勢には感服です。少しぐらいお客さんからお金をもらってもいいのじゃないかなと、ラッピングし終わって机の上に並べられたカラフルなマグカップを見ながら何度も思いました。お金をもらえる価値は十分過ぎるぐらいあると思います。

 マグカップを預けて完成するまでの1時間に商店街で買い物をしながら時間をつぶしてもらうことができるので、いいなと思いました。

 古くから商店街でお店を出している方たちには商店街を大切に思う気持ちがたくさんあるでしょうし、だからこそたくさんのお客さんに来てもらいたい、賑わいを取り戻したいという気持ちもあると思います。

 しかし従業員不足や若者の商店街離れなどの問題も山積みで、活性化への道は厳しいなと改めて思いました。そんな状況の中でも商店街のことを想って前向きに活動をしている方たちがたくさんいて、周りの企業や大学も協力的で・・・という、人と人とのあたたかい関わり合いを感じることができてうれしかったです。あたたかくて明るい人柄が、高知県の魅力と言われるだけのことはあると、高知県民として誇りに感じました。

 女性部会の方もおっしゃっていたように、イベントに「参加した」という意識を持つことができれば、商店街への興味関心が広がると思います。イベントを開催する側、お客さんとして参加する側、それぞれに多くの人を巻き込んで商店街の魅力や課題を共有していくことが大切だと感じました。

 

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