【地域協働入門IV&コラボ考房】スポーツGOMI拾い発案者から、まちづくりへの想いを聴く
1年生を対象にした「地域協働入門IV」は、まちづくりの実践者との交流から学ぶ授業です。5月23日(金)には、日本スポーツGOMI拾い連盟代表理事の馬見塚健一さんをお招きし、大学生と“スポゴミ”を立ち上げた思い出や活動の広がりについてお話しいただきました。
スポゴミは、「ゴミ拾いはスポーツだ!」を合言葉に、2008年に始まっています。ゴミ拾いをチームがポイントを競い合うスポーツに変えたことで、2013年には全国で233大会が開かれ20,720名が参加しています。その中には、高知大学コラボ考房プロジェクトチーム「スポーツ化組合」が参画した室戸ジオパーク大会も含まれています。
スポゴミの特徴は、どこでも開催でき、年齢に関係なく誰でも参加できること、そして地域を巻き込むことです。東京都大田区では、企業、自治体、学生、地域ができることを持ち寄り、地域のお祭りとして5年連続で開催されています。
またゴミだけでなく、地域のお困りごとをスポーツ化することで、楽しんで問題を解決しようという試みも始まっています。高齢世帯の雪かきが社会問題となっている北海道小樽市では、雪が降らない東南アジア18か国の観光客によるスポーツ雪かき大会が始まりました。
馬見塚さんのまちづくりへの熱い想いを聴いた学生がどんな刺激を受けたのか、ぜひご覧ください。
◆人文学部1年 男子
馬見塚さんの周囲との関わり方は、自分にとって大きな学びとなりました。スポーツGOMI拾いが誕生したのも周囲との関わりが影響し、それが実施されるようになったのも周囲との関わりが影響し、そしてそれが広まっていったのも周囲との関わりが影響しています。
具体的には、第1回スポーツGOMI拾いで出会った大学生との関わりがなければ、その原型やその後の発展にはつながらなかっただろうし、自治体や地区に呼びかけなければ実現には至らなかっただろう。また報道機関への働きかけがなければ、今のように広まっていないだろう。全て周囲との関わり、あるいは人との関係、しかも大抵は初対面の人との関わりだろう。そういう能力というか、初対面の人との関わりを持つ力が馬見塚さんには備わっていると思います。
自分もそういうところを見習って、自分から人に話しかけたり、働きかけたりする力を養っていきたいと思いました。また社会に出て、それを活かせるような社会人になりたいと思いました。
◆人文学部1年 男子
スポーツGOMI拾いは、今日の学習で初めて知りました。自分自身、小学校や中学校のときに道路沿いのゴミ拾いを何回かやりました。私個人としては結構楽しくやっていたのですが、一緒にゴミ拾いをしていた友人の中には、「だるい」「つかれる」など、消極的な言葉を言う人もいました。そういう人たちでも、得点を競うスポーツ形式なら楽しんでやれそうだと感じました。
また、このスポーツGOMI拾いでは、ただ楽しむだけではなく、環境意識を育てる効果があることが良いところだと思いました。人は、楽しい経験は頭にすっと入りやすいので、普通にゴミ拾いをするより、スポーツのエッセンスを取り入れたスポーツGOMI拾いのほうが効果は高く、子どもにとっても良いものであると思いました。
スポーツGOMI拾いは「地域をつなぐ」ものとしても、とても大きな力を持っていることも分かりました。特に三条市で地域の特質を生かして公認トングができたというのは、すごいことだと思いました。また、その地域ならではのローカルルールを採用しているのも面白いと思いました。
地域協働入門の授業では、地域との関わりが重要になるので、今回のスポーツGOMI拾いを始めとした地域とのつながりの深いイベントをもっと知っていきたいと思いました。
◆理学部1年 男子
スポーツGOMI拾いを通して地域の美しさを取り戻すこと以外にも、その地域の人々がもっとゴミに対しての意識を持つことで、地域も徐々に美しくなっていくと思います。
やっぱりそこに住んでいる人は、自分たちの地域はキレイでゴミはあまりないと思い込んでいるということがありました。自分の地域はたくさんのゴミがあるなんて、誰も思いたくないけど、いざ現実を突きつけられるとかなりの量があり、一層の美化活動に力を入れて行くんだと思います。
一般社団法人日本スポーツGOMI拾い連盟 http://www.spogomi.or.jp/