【えんむすび隊】大豊町に伝わる幻のとうもろこし「地キビ」を増やそう!

2014年5月17日
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5月17日(日)、今回のえんむすび隊は、快晴の青空の下に棚田が一面に広がる高知県嶺北地域の大豊町八畝地区に総勢約20名で向かいました。

 

 大豊町で自家栽培されている貴重な食材である「地キビ」。

「地キビ」は、高知県の山間部で伝統的に自家栽培されていたとうもろこしの一つでスイートコーンのような甘みはありませんが、素朴な味わいがあります。一時期、地キビの栽培は下火になりましたが、中山間地域の活性化の貴重な食材として脚光を浴びています。えんむすび隊に参加した学生は、地キビ文化の継承と地域活性化に向けて、この地キビの生産拡大のために植え付け作業を応援しました。

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 耕作放棄地だった場所に地キビの苗を植えつけます。

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 農学部の学生とともに開墾作業も応援

 

地域のご夫妻、猟師さんや大豊に移住された方にもご参加いただき、交流を深めることができました。

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今後も継続的な関わりを通じて、地域の皆さんと一緒に、八畝地区を元気にする活動に取り組んでいきます!

 以下は参加した学生がお世話になった地域の方々に向けて書いたお手紙です。

学生の文面から充実した時間であったことが伝わってきます。ぜひご一読ください。

 

☆。・

 ◆農学部1年 女子

 

  片道2時間近くかかる上に道が悪いところもあって、行くだけで大変でしたが、景色がとても美しくて感動しました。険しい山にたくさんの田んぼや道が見えました。天気も良く、空が青く美しかったですが、作業中は日陰がなかったので暑い中、地きびを植えました。今日、人生で初めて土を耕しました。力がいったけれど楽しかったです。一人が一つずつ植えるんじゃなくて流れ作業にした方が効率的だと提案し、採用されたのが嬉しかったです。久々に土に触れ、ミミズやカエルに触れあえて楽しかったけど、芋虫なみに太い「かんたろう」なる巨大ミミズを見つけた時はさすがに驚きました。自然と触れ合える、とてもいい機会でした。
 昼食にイノシシやシカが食べられたのでとても満足でした。汗でお腹が冷えてトイレに走ってしまいましたが、もっと食べたかったです。イノシシ汁は豪快だった!暑さにやられて午後はあまり手伝いができませんでしたが、帰る間際にいただいた、あんみつは美味しかったです。
 お土産もたくさんいただきました。他のメンバーと比べるとあまり手伝いはできませんでしたが、とても楽しい経験ができました。日程が合えばぜひまた行ってみたいです。 


◆人文学部1年 女子

 今回の活動は畑作業中心であり、体力的に厳しいものがあった。農学部と他学部で差が出来てしまうし、実際、体調が悪くなって、後半は部屋で休んでいる人もいた。なので、畑作業と並行で何か別の作業があってもいいのではないかと感じた。しかしながら実のところ、私個人は今回の活動の方が多くを学べたと感じている。1から畑作業をしたことで、食べ物をつくることの大変さや難しさを身をもって学べたからである。
確かに難しかったが、農学部の先輩方のおかげで何とか自分も作業にきちんと加わることが出来たと思う。また、今回は地域の方々とのワークショップがなかったので、その分、自分からきっかけをつくって話しかけなくてはならなかったからである。初めは声をかけるのを少しためらってしまったが、後半にお話を聞いたとき、自分から質問をしたこともあって、また1対1で会話したということもあり、より深くお話しすることが出来たし、印象にも強く残った。
 今回は地元の方々にあまり多くは会えず、さらに場所も色々と行くことはできなかったが、やはりそう考えると、長いようで短い一日だったと感じる。なので、この「えんむすび隊」をきっかけに、自ら地域に訪問できたらいいと思っている。


◆農学部2年 女子

 「えんむすび隊」の広告は学校の至る所に掲示してあり、私は以前からずっと参加してみたいと考えており、今回、友達が参加するということで初めて挑戦してみました。今回、私が体験したのは「大豊町での地きび植えつけ」です。大豊町といえば、授業などで中山間地帯で高齢化して・・・と表面的なことだけは学んで知っていました。実際、大豊町を訪れて(途中、ぐねぐね道でくじけそうになりましたが)、景色の美しさにすごく魅了され、その景色だけで来て良かったという気になりました。私は地きびを植えるためにくわで畑を耕したり、苗を植えたりの作業をやりましたが、すごく疲れました。とても美味しいごはんで回復しましたが、これを数人でするのもお年寄りがするのもすごく大変なことだとすごく感じました。大豊町のような地域では“若い力”というのがすごく必要なのだと本当に思いました。大谷さん達のお話にもありましたが手伝いをしてくれる若い力、人の輪というのはとても大事なのだということを改めて感じました。
今後、こういった活動に参加して、少しでも役立つなら、どんどん参加していきたいなと思います。


◆理学部3年 女子
 
 今回、クルベジのためという参加動機でしたが、クルベジ等関係なく満足しています。
作業をしながら、初めて会った人とたくさんの話をしました。就活を終えた4年生や地域コーディネーターの先生、入学したばかりの1年生等。また、そこに住んでおられる
大谷さんご夫妻。病気になった旦那さんと八畝に移り住み、農業をしながら八畝で生活されていて「シャクヤクの花でいっぱいになるところを見たい」と言っておられたのがとても印象的でした。
シャクヤクの花を商品開発に使うなどといった考えでなく、ただ純粋にシャクヤクがみたい、と。
地域に地域外の人が入って活性化をしよう!としたとき、どうしてもそこにお金を生み出すことを考えてしまいます。私もクルベジを売って大豊町にお金が入るように・・・と思うことは多々あります。
もちろん、地域として続いていくためには、お金も必要不可欠なのでそれを否定するつもりもないし、考えを一転させることもきっとしないと思います。しかし、地域の方が1番に望んでいることは、実際にそこへ行き、短い時間だけでも話をしたり交流をし、「素敵な場所だね」と愛着を持ってもらうことなんだろうなとこのえんむすび隊を通じて感じました。


◆教育学部3年 男子(留学生)

 今日は大豊町八畝地区の地きび植えつけ体験ツアーに参加して、中山間地域の文化や暮らしに触れて楽しい一日を送った。極めて有意義な活動だと思う。私はお昼ごはんの準備もさせてもらい、初めておにぎりを握った。少し不器用な形だが、すごく達成感を得た。お昼の時間で地元の人とコミュニケーションをしながら、田舎料理を食べた。地域的な文化も勉強になった。
残念なことは、期待していたシャクヤクを見れなかった。耕すたびに一緒に参加した高知大学の他学部の学生とも話をして、コミュニケーションをとることが出来た。みんな一緒に協力して地きびの苗を全部植えた。今後、機会があったらまたそのような活動に参加したいと思う。

 

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