【S・O・S】学ボラ、新高梨受粉で地域と交流

2014年5月13日
 

高知が誇る新高梨の生産地、針木(朝倉地域)。ここでとれた新高梨は、丸針とよばれるブランドがつき贈答品として、販売されることが多いそうです。しかし、一時期は一流百貨店で千円近い値で取引されていたものの、そういった需要が、なくなっていることでなかなか利益を出すことが難しくなっているというのも現状だそうです。
 S・O・S認定団体 学生ボランティアセンターは昨年度、新高梨の収穫祭に参加させてもらって以来交流を続けています。今回の作業体験は、高知大学理学部4年の鍋島僚汰くんがリポートしてくれています。

 

 

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農業体験 梨の花粉付け 報告

理学部 4年 鍋嶋 僚汰

 

2014年3月26日~4月1日まで新高梨(高知市針木地区の特産品)の花粉付けをすると聞き、なかなかできない体験だと感じ、参加しました。今年は雨の日が多かったこともあり、私は3回しか参加できませんでした。農業体験は小学生の時の田植え以来初めてだったので、わくわくしながら当日参加しました。

 作業は、単純で耳かきの先についている白いふわふわのようなものでコップに入れた花粉を取り、花(雌しべ)につけるという繰り返しです。初めてでも簡単にできる作業でした。私は、梨というものをあまり知らずに参加したので、まず山1つが梨の農園であることに驚きました。また、1つの木にいくつもの花が咲きます。これだけの量の花粉付けはたくさんの人手が必要だと感じました。実際に、この時期になると、家族、親戚、総出で受粉作業が行われます。私たちが行かせていただいた農家さんには、息子さんの友人の友人まで集まってきて、総勢10名前後で作業に当たりました。

 

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(写真:山の中腹から撮った梨農園。1農家さんに、この10倍近くの農園がある)

 

1日目は、ほとんど役に立ちませんでした。隣では、毎年作業されている方々が私たちの倍以上のスピードで花粉付けをするので、取り残されながらも必死に花粉を付けました。

 

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      (写真:作業の様子)

 

 

それでも遅れる私たちを早く終わった方が手伝ってくださりました。初めてやる作業で、なおかつ他の方の足手まといになっているのではないかと、初日はどっと疲れたことでした。

しかし、2日目からは作業も早くなり、少し遅れはとるものの、作業に余裕が出てきました。ずっと花を見ながらの作業でとてもリフレッシュできる時間になりました。また、皆さん優しくてとても楽しく作業ができました。

大学生になって農業体験をして、農業のイメージが変わりました。農業は、決してのんびりしたものではなく、どんどんと変わっていく自然の中で、より速くよりよい選択をしなければいけない。それに加えて、作物の状態を管理し、手伝ってくれる人を集め、そのための準備をしたりと、いくつものことを同時に行う。すこし判断を間違えるだけで、うまく育たないし、最悪の場合、生活が成り立たなくなってしまうという緊張感も感じ、すごく大変な仕事だとわかりました。それと同時に、時間の大切さも感じました。小学生の時の農業体験のイメージとはまるで別物でした。

大学生になって改めて農業体験をすることでたくさんのことが感じ取れたと思います。すごく楽しく、刺激的な時間でした。また機会があれば農業体験に参加したいとおもいます。

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