着ぐるみの中から、やなせたかしさんを偲ぶ

2014年4月19日
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高知県香美市出身で昨年10月に94歳で亡くなられたアンパンマンの作者、やなせたかしさんを追悼する「『ありがとう!やなせたかし先生 おかえりなさい!』の会」が、4月19日(土)に行われました。

 

約1300人が詰めかけた高知県民文化ホールのステージには、アンパンマン、ばいきんまん等と一緒に、やなせさんが手掛けた高知県関係のキャラクター51体も登場しました。その中に、地域協働入門IIと地域協働企画立案の着ぐるみ授業を受けた学生4名がいました。急遽依頼された出演でしたが、学生は精一杯のパフォーマンスで、会場を埋め尽くした親子連れや関係者と一緒に、やなせさんのご冥福を祈りました。

 

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●教育学部2年 山本桃可

私がこのボランティアに参加することを決定したのはイベント前日で、着ぐるみを着るだけでなく、ステージで踊るためのダンスの振り付けも覚えなければならないということで、当日はかなり不安になりながらもボランティアに参加させていただきました。

予定されていたキャラクターを変更して他の方と配置を変えてもらうなど迷惑をかけたりもしましたが、リハーサル後の休憩時間に、共に出演した方々と一緒にダンスの練習を行ったりアドバイスを頂いたりしたおかげで、本番ではなんとか与えられた役割をこなすことができたので満足のいく結果にすることができました。

急遽参加してやってきたにもかかわらず、他のスタッフさんやボランティアの方々に支えられて結果を残すことができたことで、自分が人に支えられることについて考えることができましたし、人とのつながりの大切さがより学べました。

最初は不安になりながらも受けたボランティアでしたが、達成感があり学ぶこともあったので参加できてよかったです。

 

●理学部3年 森本雅智

 今回の企画に参加したことは僕にとって非常に有意義な体験でした。ですが、僕はこの感想文において核心を捉えた記述を行う事はできそうにありません。この企画の規模は非常に大きく、全体像がイメージし難いのです。

 この企画において、バックグラウンドで動いている人のことを想像すると凄まじいものがあります。踊りに参加した着ぐるみだけでも、商店街や防災関連など様々な組織が入り混じっているのですから、それをまとめるのにも多くの人員が必要なはずです。大きな企画とはどういうものか、少しですが実感できたような気がします。

 とはいえ、このように分析できるのは終わった後、冷静に振り返っているからで、当日は、自分の入る着ぐるみの事ばかりを考えていました。僕の着ぐるみは中々のくせ者で、頭は大きくて重い、視界はひどく狭いと、なかなかに気難しかったのです。練習中は装備の失敗により、視界が完全にふさがれてしまうハプニングにも見舞われました。

 自分の活動では、小規模ながら、何かを企画する企画主となる事が多かったので、今回の会のように大規模な会に一出演者として参加し、工夫するというのはとても新鮮な体験のように感じられました。

 

●人文学部3年 西森早里

やなせたかし先生を偲ぶ会に参加させていただいて、自分の着ぐるみ技術はまだまだだと思いました。

私たちはごめんなはり線のゴトゴト着ぐるみ隊の一員として参加しました。今回はいつもと違って着ぐるみを着てダンスすることになっていましたので、事前の練習が必須でした。しかし私は完璧に踊れない状況で本番を向かえてしまい、本番直前で猛練習をしました。着ぐるみでダンスすることは想像以上に難しかったです。踊りに自信がないままだとはっきり大きく踊れないので振付を練習し、本番では完璧に踊れるつもりでいました。でも、いざ本番となると、うまく踊れるかどうかの不安と緊張で思うように踊れませんでした。

他の演者さんはプロの方もいて大変勉強になりました。アンパンマンやメロンパンナちゃんはおそらくプロの方で、練習の時から動き方が全く違うことに驚きました。着ぐるみのコンディションに問わず、自分の体と一体になっている感じがしました。これからも着ぐるみを着る機会がありましたら、今回の経験を活かしたいと思います。

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