高知大学には上記２つに代表されるように社会と協働で課題解決に取り組む団体やピアサポートに取り組む団体を支援する仕組みがあります。

　Sパ～祭はこの枠組みを超えて学生達が一同に会して行う企画で今年で2回目の開催です。

　数か月前から幹事グループであるS・O・S認定団体「学生ボランティアセンター」を中心に各グループが協力して準備を進めてきました。

　会場には、参加団体の学生たちが活動紹介PRのために工夫と遊び心を凝らして作成した模造紙や看板が並びました。

　国際交流やフェアトレードを活動の柱にしている「すきっぷ」はフェアトレードコーヒーや小物などを展示。大豊町エコ野菜のPRに取り組んでいる「虹野菜ファーム」は野菜の擬人化キャラのコスプレで登場。会場に彩りを添えていました。

 　新入生など本学学生に交じって、日ごろお世話になっている社会人の方も来場。学生の取り組みを熱心に見て回ったり質問をしてくださいました。

 　黒潮町蜷川地区で活動しているコラボ考房プロジェクト卒業チームのみながワイワイ隊・大場真美さん（教育学部3年）は「学生だけでなく、社会人の方にも特に単発のイベントではなく、地区の看板を作ったり、アートワークショップをしたりといった学生がかかわる“地域の活性化”について質問を受けました。特に芸術を専攻する学生の活動に関心を持ってくださいました」と社会人の方の反応を新鮮に受け止めていました。

　また、現在コラボ考房プロジェクトで活動中の鬼ごっこうち・太平仁美さん（人文学部3年）は「19日に新入生歓迎のために行う“スポーツ鬼ごっこ”のPRをしました。人にわかってもらえるように説明するのは難しいけれど、1年生にわかってもらえた時は充実感を感じます」と語りってくれました。

　Sパ～祭は、学生にとっては自分たちの活動を他者にPRする場であると同時にを他者の視点から新たな気付きを得たり、自分自身や日頃の活動を振り返る機会になっているようです。

　主に中心となり祭りを運営した学生ボランティアセンターも「学生団体の参加も、1年生の出足も上々」と手ごたえを感じていました。