【留学体験記】Ci vediamo ancora!最終回 10年先、20年先も (阿曽佑也くん)
『Ci vediamo ancora!』
“No one realizes how beautiful it is to travel until he comes home and rests his head on his old, familiar pillow.” ― Lin Yutang
「旅行から帰ってきて慣れ親しんだ枕に頭を埋めて休むまで、その旅行がどれだけすばらしいものだったのか誰も実感することはできなのだ。」
― 林語堂
(写真:イタリア カリアリにて サマースクール参加者と共に)
約40日間のイタリア留学で何を学んだか。
それは、ゲーミングシュミレーションの理論
英語での議論やコミュニケーション
ここでは書ききれないぐらいあります。
では、イタリア留学で何が変わったか
「イタリア留学からかなり成長したよね」
と言ってくれる先生もいます。
でも、はっきりとは自分ではわかりません。
それでも、自分でも一つ言えることがあります。
環境のせいにせず、自分がどうするか
このことを意識して行動できるようになりました。
イタリアに行く前までは、
自分なりに一生懸命やってもうまくできないことがあると
環境や周りのせいにして、精神衛生を保っている自分がいました。
「自分はここまでやってけど、相手が分かってくれない、環境が悪かった」と考えることもありました。
今までは、それでうまくいっていました。(本当にうまくいっていたか分かりませんが^^:)
でも、イタリアでは環境のせいにしてもどうにもならないことばかりでした。
飛行機の日程、ホテルの予約
いってからの予定について決定的なアドバイスをくれない先生(笑)
ホテルの場所を聞いても「英語は話せない」というイタリア人
日本人がいるのにタイ語で話し始めるタイ人などなど
挙げればきりがありません。
その時に、
自分が動かないとどうにもならない
と強く意識しました。
それからは、
英語がわからないなら、自分の意思を一番表現できる日本語でコミュニケーションをとり、
タイ人に英語で話してもらうにはどうすればいいのか考え、行動したりするようになりました。
今思うと、どれもたいしたことないと思えるし、笑い話です。
それでも、当時の僕には、結構ハードルの高いものだったように思います。
帰国してからもプロジェクトを回すなかで
理解してくれない相手がいても
「相手がぜんぜん理解してくれない」ではなく「理解してくれない相手に対してどうアプローチすれば理解してくれるか」を考えるようになりました。
環境のせいにして、できない理由を見つけて正当化してしまっていた自分が
環境のせいにせず、その場で何ができるか考え、できる理由を探せるようになりました。
イタリア留学を経験したからこそ
そこに気づき、自分の意識もかわったように思います。
“No one realizes how beautiful it is to travel until he comes home and rests his head on his old, familiar pillow.” ― Lin Yutang
「旅行から帰ってきて慣れ親しんだ枕に頭を埋めて休むまで、その旅行がどれだけすばらしいものだったのか誰も実感することはできなのだ。」
― 林語堂
上の林語堂の言葉のように、
イタリアから帰国して二年がたった今でも
留学のことを振返る度に新たな気づきに出会います。
10年、20年先にイタリア留学を振返ってみても、その時その時に
新たな気づき、留学の意義に出会っていくことと思います。
これからもイタリア留学で得た多くの学びを活かし
春からの教員生活に打ち込んでいきたいと思います。
平成26年3月人文学部卒業 阿曽佑也