【Letters from Cambrige(佐古あかねさん)】第3回:お寿司と固定観念

2013年11月15日
 

朝のCambridgeの気温はなんと1度。

もちろん吐く息も白く、寒い日には厚手のコートがかかせませんが、

朝の凍てつくような空気が好きなので、寒いですが今日もがんばろうという

気持ちになります。

 

さて、学校ではいろんな国籍の学生が英語を学んでいます。

私にはスペイン語を母語とする友だちが多く、時間があれば

スペイン語を少し教えてもらっています。

基本のあいさつなどよりも覚えなくてもいいようなフレーズの方が

なぜか覚えやすく、ウケを狙うにはもってこいです。(笑)

 

先日、ベネズエラ出身の友だちに「しんちゃんって知ってる?」と

聞かれ、最初は誰かわからなかったので「知らないよー」と答えたのですが

よくよく考えていると心当たりがひとつ。

「もしかしてTVアニメの男の子のこと?」と聞くと。。。

なんと当たっていました。

私の世代はもちろん、幅広い世代に知られているであろう「クレヨンしんちゃん」。

もう何年も見ていませんが、世界のどこかで

日本のアニメが放送され、それを好きと言ってくれるのは日本人として

うれしいなあと素直に思いました。

 

ところで、日本の料理といえば外国の方が最初に思い浮かぶのはお寿司でしょう。

私の友だちにもお寿司が好きな人は多いです。

そんな中、日本人である私はお寿司が苦手。

それを友だちに言うと必ず返ってくるフレーズが

「あかねは日本人じゃない」「クレイジーだ」です。(笑)

日本人が全員お寿司を好きだと思うのは彼らの日本人に対するイメージから

来ているわけで、それはある意味固定観念なわけです。

彼らは私と出会うことで日本人は全員お寿司が好きという固定観念を

覆されたわけで、それが私には面白いです。

 

一人の人間が周りの人を少しでも変えられる力を持っているのなら

それがうまく連鎖していけば、すごくステキな空間になるんじゃないかと!

現実は複雑で、そう簡単にはいかないことの方が多いかもしれません。

でも、そう信じることが大切なんだと思います。

人と出会い、その人を知ることで、その国に対しての

イメージも変わるなんてすごく面白い。

 

「年齢なんて関係なく、その人の人生を豊かにするのは、人との出会い」だと、

母から教えてもらいましたが、私はこの言葉が好きです。

 

ひとつひとつの出会いを大切に、寒さに負けずに明日も学校に行ってきます!

 

人文学部3年 佐古あかね

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