【えんむすび隊】高知のみかんの聖地「山北」で農家の大変さを知る

2013年10月19日
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10月19日(土)、今回のえんむすび隊は、高知のみかんの聖地「山北」にある「ひよどりみかん園」に行きました。このみかん園を手塩にかけて守られてきた方が作業できなくなり、このまま放っておくのはもったいないと、南国生活技術研究所代表の黒笹慈幾さんとデザイン会社代表の上田祐嗣さんが、有機無農薬栽培で、障害者の雇用の場にしたいと引き継いでいます。

参加した17名の学生は、みかん収穫と草刈り、落ちたみかん集めに励みました。ご近所の農家の方によると20年ぶりのカメムシ大量発生ということで、ちょっと木を揺らすとボタボタとカメムシにやられた実が落ちます。それでも取っても取っても減った気がしないほど、たくさんの実がなっていました。

作業後、このみかん園の考えに賛同した農学部の学生が、今後お手伝いしていくことに名乗りをあげました。新しい学生プロジェクトの誕生に期待したいです。

 

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参加した学生の感想です。ぜひご一読ください。

 

○理学部1年 宮田美里

 初めてのみかん狩りで少し緊張しましたが、笑顔で迎えてくださり、とても楽しく作業できました。愛媛県出身で、みかんを食べる機会が多くありましたが、収穫がこんなにも大変だとは思いませんでした。収穫だけでなく、みかん畑の草刈りも行い、たくさんのご苦労を知りました。

虫も多くいましたが、果樹園らしいなあと思いながら作業することで趣がありました。カメムシに吸われたみかんは何故落ちやすくなるのかと疑問に感じ、今後の課題になりました。2年になったら生物コースに進む予定なので、今回の経験は将来必ず役に立つと思います。

ただ果物を食べるだけでなく、取ってくださっている方々の思いも胸に感じながら味わいたいです。

最初は軽い気持ちで応募しましたが、今回の経験は食べ物のありがたみや、畑で働く方々への感謝の気持ちで心が満たされました。ありがとうございました。

 

○農学部2年 浅山久留美

 農家ではない方々が、みかん園を受け継ぎ経営していると聞き、私が思っていた以上に、高齢化と後継者不足を感じました。

三反を一人で耕作していたというみかん園の持ち主の方のすごさも感じました。農家の人がどれほど努力をしたのかは私には分かりませんが、きっと大切に育てたみかんだろうと思います。だから立派でおいしいみかんが、たくさんできるのだと思います。それらのみかんを耕作放棄地にするのはもったいない。それはほぼ日本中の農村で起こっていることであり、誰かが受け継がなければならないのだと思っています。

農業は大変な労働で、1年や2年で簡単にできるものではないと思います。今回のような活動を通して、農学部以外の学生にも農業に興味を持って欲しいと思いましたし、また上田さんたちがやろうとしているように、農業を学びの場としていくことは、今の日本に大事なのではないかと思います。なぜならそれらを通して、日本の農業、農作物がいかに素晴らしいかということを知ったり、あるいはこのままではいけないという現状を知ることができ、また植物とふれ合うことで、都会のコンクリートの中では感じることのできないものを得ることができると思うからです。

みかん美味しかったです。このみかんの美味しさを、より多くの人に知ってもらいたいです。

 

○理学部3年 安里比良

 今回初めてこのような農業体験に参加してみて、まず広い農園に驚きました。そして広い農園を二人で管理していることにも驚きました。

 木にはたくさんの実がなっていて、いつもはスーパーでしか見ないみかんが、実でなっていることに感動しました。残念ながらカメムシにやられ被害が出ているみかんもあり、みかんを育てていくことの厳しさを知ることができました。

本当にみかんは甘酸っぱく、とてもおいしくいただきました。農業の問題は後継者が少ないことだと言っていたので、何らかの形で私にも協力できることがあれば、やっていきたいと思いました。

 

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