【Letters from Cambrige(佐古あかねさん)】第1回:Forgive but not forget

2013年10月8日
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 リエゾンオフィス「コラボレーション・サポート・パーク」では、学生が社会とつながる活動を積極的に支援・応援しています。

 

 その具体例(海外版)をご紹介すべく、キャンパスを飛び出し、イギリスで活動している在学生の日記を連載することになりました。
 
 執筆は、社会とつながる活動を続けてきた人文学部3年の佐古あかねさん。

 彼女が大学でこれまで学んだこと国際協力の現場で経験したことと外の世界を結んでつないで、感じ考えたことを学生の感性で綴って頂きます。

 ぜひご一読ください。

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【Letters from Cambrige】第1回:Forgive but not forget

 

 

みなさん、こんにちは。高知大学人文学部3年の佐古あかねです。

 

 

 

ケンブリッジは一足先に秋が来ており、寒いです。
こちらに来て一か月弱が過ぎ、ここの生活にも慣れてきました^^

 

 

私は奈良県出身で、奈良公園の良さに最近気づきました!
大学1年の後期の時にCBI企画立案(首都圏長期インターンシップの事前授業)を履修し、
春休みにはカンボジアで一か月の間、ブランコづくりのボランティアを経験し
2年の前期では学外の国際系合宿のスタッフとして半年間運営側に回り、
年末には 模擬国連会議全日本大会の国連人口基金の部門に出席しました。
 
3年の前期は留学の準備期間と称し、9月からイギリスのケンブリッジに留学しています。

 

 

留学先はEFという私立の教育機関のCambridge校です。
留学の動機は数年前から英語に生で触れ、習得したいという思いや
宗教も目の色も肌の色も異なる人々と交流し自分を見つめなおし
試したいという思い、そして将来インターナショナルな現場で働きたいという思いが
留学に対してのおおまかな動機です。

 

 

留学中に学んでいることは言わずもがな英語についてですが
相手の国の文化や主張に耳を傾けること、尊重すること
さまざまな価値観に触れることを身をもって学んでいます。
学校外でも、私の興味のある分野についてこれから学んでいこうと思っています。

 

 

このような決断をした背景には、1年生の時に当時のゼミの教授だった石筒先生の勧めで
CBI企画立案に参加したのが大きいと思います。
今振り返ってみても、この授業に参加したことで鍛えられました。
そうして知らず知らずに学外での活動にも積極的に関わるようになりました。
さまざまなバックグラウンドを持つ人々と知り合っていろんな価値観と触れ合い、
その中で自分も成長していければと思っているので、国際協力などの興味があるものに
関しては場所に関係なく参加していました。

 

 

将来私は国際協力の現場で働きたいと思っています。
少しでも今よりも笑顔であふれるような世界にしたいです。
そのためには今の私のままでは太刀打ちできない壁が 数えきれないくらいありますが、
自分らしさを失わずに進みたい道と向き合っていきたいと思っています。
その一方で半年間の留学の間に、自分が新しい道と出会うかもしれません。
その時はその時で、自分の想いを大切にしようと思います。

 

 

さて、ケンブリッジでの生活ですが、やはり世界は広い!!!と
再確認させられました。肌の色も目の色も言葉も違う人たちであふれています。
毎日がすごく新鮮です。
実際に自分の目で見て感じて触れて聞くことがどれだけ大切か日々身に染みています。

 

 

ケンブリッジの街は歴史的な建物も多いのですが、ショッピングモールもあり
すごく住みやすい土地だと思います。
着いて二日目に家に帰るときに軽く迷子になったのですが
歩いている人に道を尋ねると、みなさんすごく親身に教えてくれて
そのあたたかさにはじめは救われました^^

 

 

住んでいる人たちはとても礼儀正しいと感じることが多くあります。
たとえば、バスに乗るときはHiまたはHello、降りるときはThankyou
人とぶつかりそうになったときやぶつかったときはSorryなど、
当たり前のことですけど、当たり前のことを当たり前にすることがすごくステキで。
もちろん人によりけりですけど、そういう雰囲気がここにはあって
より一層過ごしやすいと私に感じさせます。

 

 

昨日は人種や人種差別の授業があり、私はもっとここで
やれるだけのことをやらないと、と強く思いました。

 

 

それはつい先日のことです。
私が乗ったバスの運転手が黒人の方だったらしく、乗車してきた白人の人が
運転手に向かって暴言をはいたらしいんです。ケンブリッジでも
そのような偏見や差別があからさまに存在していることにこちらに来て初めて気づきました。
もちろんそのような人は大多数ではありませんが。

 

 

そんなこともあり、授業の中で出てきた「Forgive but not forget.」 という言葉が
私の中になぜか強く残っています。

 

 

こちらでは私はアジア人でもちろん肌の色はイエロー。
いつの日か、赤白黒黄色紫緑といった色など関係なく、宗教も肩書きも関係なく、
お互いがお互いをリスペクトしあえるような
そんな関係がすべての人に芽生えればなと思いました。

 

 

昨日の授業で、ここに来てから少し忘れてしまっていた
なぜイギリスを選んでそれで自分はどうしたいのか、どうなりたいのかを思い出しました。
日々の生活にいっぱいいっぱいでした!
この授業で改めて、そのことに気づかされたのですごくいい時間でした。

 

 

いろんな方の支えがあって今私はケンブリッジにいるので
そのことも忘れずにまた今日から過ごします!

 

 

語学に関しては、やはり難しくまだまだまだまだです。
伝えたいのにうまく伝わらなくてもどかしい思いをいっぱいしています。
日々その繰り返しですが、新しい知り合いが増えるたびに、私の財産になっている気がするので
彼らと密なコミュニケーションがとれるように、めげずにがんばります!

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