英語ブートキャンプで社会人と英語漬けの2日間

2013年8月28日
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  8月27日・28日、高知県中小企業団体中央会が主催した「英語ブートキャンプ」に、高知大学から4名の学生が参加しました。このキャンプは、講師はもちろん、参加者同士も英語で話さなければならず、日本語のテレビやメール、インターネットも禁止され、英語以外が頭に入らないようにされます。まさに夢に英語が出そうな状態に追い込まれる合宿を、社会人と大学生が一緒に過ごします。

  参加者の英語力は様々で、どんなに自信がなくても、“Don’t give up”と講師の児玉教仁さんから、とにかく英語を口に出すように励まされます。児玉さんはアメリカ留学後に三菱商事へ入社。再度渡米してハーバード大学のMBAを取得されています。英語で苦労しながらも、ネイティブと渡り合える自信をつけていった日々は、著書「パンツを脱ぐ勇気」でユニークに紹介されています。
 キャンプは、ビジネスのリアルフィールドで自信を持って英語を使えるように開発されたトレーニングです。ボディ・ランゲージのみで意図を伝えたり、ネイティブと一緒に疑似会社の運営ゲームを行うなど楽しいものですが、常に考えを伝えなければならない内容です。2日目には二人一組でのプレゼンテーションが課され、テーマが承認されるまで深夜まで議論し、翌日の本番に臨みます。“Boot Camp”というだけあって、かなり厳しい訓練メニューです。その甲斐あって、キャンプを乗り切った学生は、英語への苦手意識を克服し、大きな充実感を得たようです。学生の感想をご覧ください。

 

 ◆人文学部4年 大野瑞季

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 8月27日・28日の2日間、私は濃密な時間を過ごしました。高知県中小企業団体中央会が主催する英語ブートキャンプに参加したのです。英語に自信があるわけではありませんが「初心者も可」という言葉に惹かれて参加することを決心しました。
初めに「2日間日本語禁止」と定義され、戸惑いを隠せませんでした。しかし、私をやる気にさせたのはスタッフの方たちの真剣さです。授業の内容もただ楽しめるというだけではなく、個人の価値観の違いや表現の違いに気づかせてくれる内容のものが数多く用意されていました。
私が最も印象に残ったレッスンは「親友がカンニングするのを見たとき、あなたはどうすべきか」というディスカッションです。罪の境界線を考え、自分の意思を伝える難しさを実感したレッスンでした。
正直なところ、私はネイティブの方たちが「怖い」という想いを長い間拭うことができずにいました。しかし、英語しか話してはいけない環境下で、躊躇せずに自分の考えを英語で伝えようとする姿勢を今回身につけることができたと思います。もちろんうまく言葉にできない場面もたくさんありましたが(むしろそちらの方が多いでしょう)、私にとってこのキャンプは今後も向上心をもって英語の勉強を続けていくためのひとつの大きなチャンスになったと考えています。

 ◆農学部1年 川久保拓馬

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  私はこの企画を高知大学のホームページから見つけました。自分の英語がまったく伝わらないかもしれない、また、相手が言っていることを理解できないかもしれないという不安もありましたが、勇気を出してこの企画に参加することにしました。
日本語を一切使ってはいけない。これが2日間の英語ブートキャンプのルールでした。しかし、参加者の多くは自分の考えを英語によって満足に伝えることができませんでした。参加者の中にはうっかり日本語を使って、かなり強い口調で注意されている人もいました。
英語があまり使えなくても相手に自分の思いを伝える方法は、身振り手振りや音を効果的に利用することです。恥ずかしがらずに大きな動きで繰り返し相手に伝えると、簡単な情報ならほぼ完璧に伝えることができました。
この訓練を通して、たとえ英語が話せなくても、とにかく色々試すことで、情報は伝えることができるとわかりました。
キャンプ中はネイティブとの会話はもちろんですが、日本人同士も英語を使って話すことがルールだったので、カタコトの英語で何とか話しました。不思議なことに年齢に関係なく、たくさんの参加者と会話を楽しむことができました。
合宿の最後のプレゼンテーションでは、習ってきたことを最大限活用して、大きな声でたくさんの身振り手振りを使いながら発表しました。キャンプが始まって間もないころは、ほとんど何も話せなかった参加者でも、自信を持ってみんなに自分の思いを伝えていました。このような劇的な変化は英語しか話してはいけないという状況で生活しなければ生まれなかったと考えます。
合宿が終わって2日ぶりに日本語を聞くと、なんだか変な感じでした。私の中での最大の変化は、英語を話すことが恥ずかしいと思わなくなったことです。とにかく何とか相手に伝えようと努力した結果ではないでしょうか。このような企画が再び行われるなら、ぜひともまた参加したいと思いました。

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