【授業】<自律協働入門>先輩の話を聞こう!
課題探求実践セミナー・自律協働入門2013で社会と協働した活動に取り組んでいる先輩グループで出稽古を終えた受講生達が、卒業生及び4年生の先輩を講師に「このような経験が、その後どう生きるのか」について学びました。
以下に講師を務めてくれた2人の先輩が1年生向けに話してくれた内容を簡単にご紹介します。
★吉村香野さん(人文学部国際社会コミュニケーション学科卒業) 「小さなきっかけを大きな縁に」
学生生活が変化したのは1年生の時に「いなかインターンシップ」で嶺北に入ったこと。とにかく人と会うのが楽しかった。
でも、大学2年と3年はサークルとアルバイト以外は特に何もしていなかった。当然、出会いも少なく、人と会わなないので、何の繋がりも生まれない。モチベーション曲線をくならば沈み込んでいた時期。
その底を脱するきっかけとなったのは卒業論文への取り組み。再び動き始めて外に出るようになった。
学生時代にそのように動いて得たつながりは今も生きている。人の縁のつながりは後にならないと「どこにつながっているのか」わからない。その時は小さいと思えることも、気づけば大きく育っていることが多々ある。
今の縁、つながりをシャットアプトせずに繋げて欲しい。そのためには動くこと。動こうと思った、その想いも既に大きな縁の一端。第一歩を恐れずに踏み出して欲しい。
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★川村聡志くん(農学部4年生) 「自分のモノサシで歩む」
大学に入学した時は「○○したい!!」「こうなりたい!!」など「これだ!」と思うものがなかった。自分が何者か分からず焦り、良い人になろうとしていた。他人の評価によって自らのアイデンティティを形作ろうとしていた。
大学1年の夏休みに先輩が始めた森を守るプロジェクトに参加し、「林業の問題が解決出来れば ヒーローだ!」と活動を始めた。
その他にも農業体験ツアーをコーディネートする企画で実施するコラボ考房PJにも応募した。それでも何となく、「これだ」と思うものをつかみ損ねていた。
大学3年が終わろうとしている頃、梅原真さんが主宰する84プロジェクトがNPO法人化されることになり、事務局員の募集が出た。藁にすがる思いで飛びついた。2年間休学し、事務局員として大人の人達と働いてみた。
今思えば単に「本物の人達と一緒に真剣にやれば“出来る奴”になれるんじゃないか」というヒーロー願望みたいなものがあったのだと思う。でも実はそれでも心は沈みっぱなしだった。
2年が過ぎようとしてやっと「今の自分の感性のままに生きて見よう」と思えるようになった。
遠くではなく「足元に光がある」。今は楽しむ目線で生き、自分のモノサシで歩んでみたい。