【イタリア滞在記】SOHEI ITO の「申de若(サルディーニャ)スタイル」:終わりに

2013年3月29日
 

今、僕はローマから関空に向かう飛行機の中にいます。

毎日書こうと言われていた日記もなかなか続かず、これで最後となってしまいます。

 

イタリアに行く寸前まで、今までの活動やテストに追われて何も用意せずにこちらに飛び込みました。「自分の成長になりそう」と、これぐらいの気持ちで来たイタリアでは、やはりうまくスタートを切れませんでした。日本にやるべきことがこんなにあるのに・・・。

日々募るのは、日本に置いてきたものへの思いばかりでした。

一週間ほどたち少しずつ心の整理がつき街にも慣れてきた頃、日本から先生方が来られました。さあ、今からやりたいことを探そうと思っていた矢先、いろんなことを言われ、右往左往としていると、何かやりたい気持ちと、なにをすればいいのかわからない現実にいらだちが募るばかりでした。

その時、パオラ先生に言われた「Why did you come here?」という言葉が何度も頭の中に響きました。

僕は、なぜここに来たのだろう。確かに、提案された計画はあるのだけれど、本当にそれがしたいのか?僕のやるべきことはそれなのか?

同じ問を何度も何度も繰り返しました。

 

そして、気づきました。僕は先生に言われてきたんじゃないのか?

先生が勧めるところに何か僕の探しているものがあるんじゃないかって期待してたんじゃないかって。

そして、強く後悔しました。甘えてた・・・・。

 

僕自身が欲しいもの、僕自身が知りたいこと。それは、僕自身が探して見つけるしかないということを自覚しました。

もちろん、周りの学生はみんなそうしています。自分は何に興味を持ち、いま何をわかろうとしているのか、はっきり答えられます。誰かに判断を委ねたり、何かする度に誰かを頼ることはありません。自分のことは自分でやる。

僕もなんとかそのような姿勢を獲て帰りたいと強く思うようになりました。

 

そして、シビルプロテクションへの研修が始まりました。

正直、何から何までこちらの学生の方に任せきりでした、僕は何もできないんだ。

恥ずかしくて仕方ありませんでした。こんなことなら・・・・。

しかし、ここで落ち込んでいても仕方ありません。

まず、僕のできることをやろう。わからないことはとことん聞きました。ここで引いて何も得られないのであれば、今までと変わらないじゃないか。

そう自分に言い聞かせて、聞き続けました。どんなに迷惑だと思われても納得できるまで聞いてやろう。ここで分からなければ、誰かがあとで教えてくれることはないのです。

とにかく徹底的に「Why」を繰り返しました。

正直、これに付き合って英語で通訳してくれ、僕が興味を持ったことに関してあとで資料まで送ってくれた、サッサリ大学のバーバラには、頭が上がりません。

そして、どうしようもない学生を快く受け入れ最後まで気にかけてくれたサランウィットさんはじめ、イタリアでお世話になった方々には、お礼を言っても言い切れないです。

 

 

この研修でもっと感じたのは、自分の弱さです。

どこか背伸びをして自分を強く見せ、どこか強いものにすがろうとする自分と向き合うことができた40日間だったと思います。

 

どんなに孤独で、辛いものであっても自分が求めるものは自分で勝ち獲らないといけない。

 

最後のアディショナルの七日間はブッキングミスやあわやメトロで野宿か・・・と、自分に呆れるばかりでしたが、それでもなんとか一人で乗り越えようと、必死に(本当に死ぬと思った・・・笑)歩き続けました。

 

 

そうこうしているうちに、あと7時間ほどで日本です。

日本に帰ったら・・・・

まずは、新しい靴を買おうかな。歩きすぎでかかとが無くなってしまったので・・・。

 

 

最後に一言。

 

Grazie!!

 

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