【イタリア滞在記】SOHEI ITO の「申de若(サルディーニャ)スタイル」:研修2日目

2013年3月18日
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昨日に引き続き今日も
Civil Protaction に研修に行きました。

昨日は概要的内容を教えていただいたので
今日は実際の活動について、お話を聞きました。
全体の内容は、また後でまとめようと思うので
今は、最も強く思ったことだけを書こうと思います。

今日紹介してもらった活動の内容を一言でまとめるとすれば
「リスク」の想定です。

とにかく、情報が一本化しているためかなり詳細な
「リスク」を割り出すことができているのです。

日本の場合「災害のリスク」=「その災害の起こる確率」×「その災害の大きさ」です。
ここでは
・設備的なことつまり「どれくらいの時間で警報を鳴らすことができるのか」「どのくらいの装備があるのか」
・社会の仕組み的なこと「どのようなボランティアが、どのくらいの量、どのくらいの時間で出動できるか」
・建築物の強度についてなどの情報が集め
それを過去のデータに照らし合わせて、総括的な「リスク」を詳細に計算しています。

加えて、そのリスクをもとにして詳細な災害のシュミレーションを作っています。
これが、僕が最初に受けた「成熟してる」という印象につながったのです。
そして、そのリスクを市民(=シビル)が知っているわけです。

これこそが、災害対策において最も大切なことであり
日本でやらなければならないことであると強く感じました。


確かに、非常に難しい想定であることはわかります。
いつ来るのか?夜なのか昼なのか?
どのぐらいの大きさで、どのぐらいの範囲にわたって被害が出るのか?
ということは、誰にもわからないから仕方ない。

でも、地震が来たらどのくらいの人が逃げてくるの?
どのくらいの時間で自衛隊が来るの?ボランティアは?
食料は?ということについては、出せないこともないでしょう。
大学にはどのような人がどのくらい逃げてきて
どんな状況になるの?ということがわかれば
学生の備え方も変わってくるのではないでしょうか。

ただ、おそらくそれは多くの人が見たくない・知りたくない事実なんだと思います。
そんなことをしなくても今日は平和に暮らせる。
でも、僕はそれがいいとは思いません。

なぜならもし被災地ボランティアに行ってなければ今の僕はないと思うからです。
実際に僕は、被災地から帰ってきてから少し経ったあと、人に会えずに引きこもってしまいました。
その頃の忙しさとあいまって、自律神経がうまく働かなくなっていたようです。
過度の緊張状態が続いたり、いきなり吐き気が来たりとなかなか大変でした。
でも、いかなければ良かったと思ったことは一度もありません。

最も大切なのは、「事実を知ること。」
しっかりとこのことを、日本に持ち帰ろうと思います。

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