家具等転倒防止のボランティアに参加しました(part2)

2012年12月25日
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高知市が行っている「高知市家具等転倒防止対策支援事業」。

11月と12月の事業にボランティアとして参加した学生2名の感想をご紹介します。

 

 

※この事業は高知市が地震発生時に家具等の転倒による被害の防止を自ら行うことが

困難な高齢者や障害者の安全を確保するため、転倒防止器具の取り付けを支援して

いるものです。

 

◆人文学部3年 山本恵さん

 家具固定ボランティアに参加して、高知県に住む方の防災意識の高さに驚いた。訪問したお宅の家具には、既にいくつか固定または補助がしてあり、固定が必要な家具は2つしかなかった。それに加え、非常時に使うための道具等がいくつかあり、さらにそれらをすぐ使える場所に用意し、非常時に備えていることをお宅に入ってすぐ拝見できた。自分の防災意識に関しての考えの低さを改めようと思った。
 私が行ったのは、高いところの重さのあるお皿等を棚から下ろす作業である。私にとって短時間ですむことも、高齢者の一人暮らしでは簡単な作業ではなかった。この短時間の作業でも、喜んでいただき、また少しコミュニケーションもとることができ、自分自身の気持ちが安らかになった。このことから、防災意識というのは、個人個人がもつことはもちろん大事だが、その意識を多くの人と共有することがより大事だと感じた。高齢者の方も、防災の情報や知識をテレビや活字で得るよりも、実際に人と話してそれらを共有することで、安心感を持つことができると同時に、非常時に対してより現実的に考えることができるのではないかと思った。高校生のボランティアも、地域の方と触れ合うことによってコミュニケーションの力をつけるいい機会であると思った。この家具固定ボランティアは、物理的援助のみでなく、安心の提供や共有の精神的な面での援助も行っているのだと感じた。高校生にはもっと、ボランティアでお邪魔する家主の方とコミュニケーションをとってもらいたい。

 

◆人文学部3年 上総麻亜子さん

 12月13日(木)に高知市が行っている「高知市家具等転倒防止対策支援事業」にボランティアとして参加しました。この事業は、地震発生時に家具等の転倒による被害の防止を自ら行うことが困難な高齢者や障害者の安全を確保するため、転倒防止器具の取り付けを支援しているものです。高知市防災政策課の方や(株)フタガミの防災アドバイザー指導のもと、高知工業高校生と一緒に作業をしました。
 作業は、たんすや食器入れ等の大きな家具の転倒を防ぐため、金具で固定をしました。柱の位置を知らせる装置や、固定の強度を上げるために木板を使うなど、今まで知らなかった方法を知ることができました。その他、壁にかけている額縁や棚の上に置いているものをおろす、エアコンの下では寝ない、天井直付けの電気にする、ということが今後必要なこととして挙がりました。
 特に作業をした中で感じたことが、簡単そうな作業であっても、安全に行うには体力や人手が必要だということです。例えばテレビの固定は、大きなテレビを持ち上げて傾け支えながらテレビの下に粘着テープを貼るため、ふたりがかりでないと難しい作業でした。このときに、転倒防止を自ら行うことが難しい高齢者や障害者の方への支援が必要であることを痛感しました。
 また作業が完了した際、家の方が「これで安心して眠れます。」とおっしゃっていた言葉が強く心に残りました。この事業を必要としている方や関心のある学生が多くいると思うので、広く知られると良いと思います。今回ボランティアに参加し防災アドバイザー指導のもと転倒防止の作業を行い、地域の方とお話する貴重な機会をいただいたことで、防災に対する意識を見つめ直すきっかけになりました。これから学んだことをいかしていきたいです。

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