【タイ滞在記】伊藤亜美さん編(9月4日:雨のち晴れ)
9月4日(火)雨のち晴れ
今日は朝から3件訪問し、エビ養殖に関してお話を聴いてきました。
全部英語で話されたので、英語が苦手な私にとっては・・・・
特に睡魔に耐えるのに必死でした(笑)
エビ養殖を調査している立命館の子たちは、環境問題を改善するための新しい提案をすることが最終目標らしい。
やっぱり、何かを調査したり研究したりすることは誰かしらのためになることを内容にするものなのか。それとも、ただ単に自分の興味・関心の元調査や研究をしているのか。
今回のタイでの自分の活動を考えているときに、そんなことが頭に浮かんだ。
こっちに来る前から漠然と考えていたテーマがあったが、実際にそれを調べたとして誰かの役に立てるのだろうか・・・
どうせ調べるのなら、Banjumrungの人たちの役に立てるようなことを調査したいと村の人たちと関わることで以前よりもいっそう強く思うようになった。
それにしても、村にホームステイしていた時はただ単にコミュニケーションをとることだけしかしていなかったため、まだ何一つ調べられていない。
それにいつの間にか、日本に無事に帰ることが私の中で目標になってしまっていた気がする・・・
人に刺激されない限り、私は自分だけの力ではとても自分を追い込んでいくことはできない。どこまでも楽な方向に進んでいってしまう。
だからこそ、切磋琢磨できる仲間が必要なのだと思った。
寮に戻ってからは、MTに参加させてもらった。
高知大学とは違い、先生まで参加してやってくれていた。
皆が皆ちゃんと発言をしていた。
なかなか10人いると発言する人が限られてくると思うが、そんなことはなかった。
そんなチームに私の入り込む隙間はなかった。
本当は自分から入り込まないといけないはずだけど、なかなかできない。
今回は外国人というか外から来た人の気持ちがよくわかる。
やっぱり歓迎されないと一人ではなかなかその輪には入れない。
私は今まで、外から来た人に対してあんまり歓迎ムードではなかったような気がする。
なぜなら、外から来た人と話すことによってさっきまで話していた人たちからほんの少し仲間外れにされた感じするからである。
でも、今回自分が初めて外から入る側になって初めてその人たちの気持ちがわかる。
小さい頃はよくお母さんに人の気持ちを考えなさい、自分に置き換えなさいと言われてその頃は自分があの人の立場だったらと素直に考えることができた。
なんで今はあの時のように素直に考えることができなくなってしまったのだろう・・・・
前にもそんなことを考えて、年を重ねるごとにやっぱり汚れていくのかななんて思ったりした(笑)
今はとにかく考えるだけでは分からなくなってきて自分が実際に経験しないとわからないようになった。
悲しいけど・・・でも、経験するからこそ考えるだけでは手に入らないリアル感があると思う。
経験したからこそ、人に伝えるときには説得力があると思う。
だから、別に悪いことではないのかな・・・