【太尾郁恵のうるるんタイ在記】9月12日:自分の目で確かめよう
09月12日
立命館の学生たちとのワークショップも無事に終え、
昨日からBan Jam Rungに帰って来ております。
約12日間のワークショップは最初の不安とは
まったく違ったカタチで私の思い出となりました。
タイの理想とは違った現実と課題。
そしてその課題に向かって立ち向かう組織や、
支援を受け自立した生活を目指している人たち、
そしてまだなにも支援が受けられていないコミュニティを
見てきました。まだ、見ただけだけど、
その差は明らかなものだったと思います。
私も今まで“コミュニティ”という言葉をいろんな場所で使ってきました。
高知でお世話になっている西土佐中組や口屋内、旭まちに、
昨年のインターンでお世話になった熱海のコミュニティを
見て実際に入ってきました。
その地域にまつわるコミュニティを見て、
コミュニティについてわかったつもりだったのかもしれません。
今回のワークショップをするにあたって、
立命の学生さんたちの事前学習によるプレゼン発表のときに
新たな疑問が生まれました。
それは“スラムのコミュニティ”といった言葉です。
『スラムのコミュニティ?ってなんだ??』と
ずっと私の頭の中をこのことが回っていました。
このとき、レクチャーしてくださった先生にも聞きました、
<『low income』のコミュニティと『local』の
コミュニティの違いってありますか?>と。
英語で答えてもらったのでよく聞きとれなかったのですが、
はっきりと『違う』ということだけは聞き取れました。
なにが違うのかは自分のこの目で確かめてみよう。そう思いました。
自分では当たり前に発してた言葉でも、
人の話から聞くと疑問に思うことがあることに気づきました。
それが今回“コミュニティ”という言葉でした。
そして、今回タイに来てよく聞かれること、
“あなたは何を勉強していますか?”。
私はいつも“コミュニティについて興味がある”
という風に伝えてきました。
それで今まで乗り越えてきましたが、
今自分自身で“コミュニティ”の意味がわからなければ、
伝えても意味がない。
相手になんて伝わっているわけがないと思うようになると、
すごく恥ずかしく思いました。
なんだ、私には具体性がない。来る前からわかっていたこと。
なのに、なにも決めれていない。私、なんのためにここにいるんだろ?
でも、その質問の答えがだんだんと見えてきました。
様々な地域のコミュニティを見たい!
大学生のときだからいろんな場所にいけて、
いろんな地域で生活を送ることができる。
一緒に地域の人たちと生活することで見えてくるコミュニティは
大きいと確信している自分がいまいる。
だから、私はBJRにきているんだ!!そう思います。
今までにはみたことのないほど大きなコミュニティ。
ここで、もっと見たい!知りたい!聞きたい!
なんか、心がわくわくしてきました!!でも、まだ具体性にかけています。
あ~、どうしたら具体的になるだろう。
せっかくの村の生活、もっと大事にすごそう。そう心に誓って。
そして今日もコミュニティセンターに向います。