【イタリア日記】阿曽佑也くん編(8月25日:ボローニャの風にふかれて(八日目))

2012年8月25日
 

★8月25日

Ciao!
今日は朝から雨が降ってました。
イタリアに来てから天候には恵まれていて
今まで雨にはあっていませんでしたので、イタリア初雨です!
っと言ってもホテルを出てすぐに止んだので問題なかったのですが^^;
雨の降る前、降ったあとの独特の匂いは万国共通なのだと知りました。
個人的にあの匂い好きなので、なんかちょっと安心(笑)


さて、今日の目的は、
ボローニャ散策とメッゾ市場(Mercato di Mezzo)の見学でした。

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[写真はアッシネリの塔]
この塔からのボローニャの街全体が見渡せるということで登ってみました。
エレベーターがあるわけもなく、もちろん階段。しかも木製。
なおかつ写真じゃ分かりにくですがこの塔少し傾いてるんですね^^;
5分ほどかけて頂上まで登りました。

 

 

 

 

あいにくの天気ですが、登って良かったと思わせる風景でした^^/
みなさんもどうぞ!

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[写真はボローニャの街並み!]

 

 

どうですかステキでしょ♪

ボローニャ地方では家の力を表すために塔を作っていたようで、
当時は200もの塔が建っていたとか、、、
そのうちで今も残っている一番高いのが写真のアッシネリの塔だそうです。
写真じゃ分かりにくですが、隣に小さめの塔があるんですが、
その塔は傾きすぎて上の方を削ったとか^^;

これらの情報はすべてイギリス?からの団体についてた
ガイドさんの話を盗み聞きした話なので間違ってたらごめんなさい><;

塔を降りて、いよいよ メルカートディメッゾです!
ちょうど日曜日ということで、高知でも日曜市がひらかれているなぁ~と
思いながら地図片手に市が開かれている場所へ向かったのですが。。。

 

開かれていない。

近くにいた住民らしき人に
「メルカートに行きたいんだけど?ここであってるよね?」って尋ねると
「日曜日なんてやってないよ! みんな教会にいってるんじゃない?」

ですって^^:


異文化ですね、 考え方が違う。
かたや、高知は日曜日に一番大きな市場が開かれるのに。

あくまでもこっちでは日曜日は礼拝の日、お休みの日のようです。

それでも日曜日が人通りも多く一番もうかるとおもうのですが、
出店しない理由はなんなんでしょうか。

「ヨーロッパでは、地域を治める王はまず初めに市場の場所を決めていた」
とパオラ先生がおっしゃっていたのを思い出しました。
その理由は、市場は商人にとっても住民にとっても大事なものであるから。

たぶんこの考えが今も根付てるんでしょうね。
市民と市場の精神的な距離が近いというか、そんな風に感じます。


だから平日には、スーパーなんか行かないでメルカート(市場)で買い物をする。
出店者側からしても平日で稼ぎは十分だからわざわざ日曜日に出店しなくても、
というかんじなんでしょうか。憶測の範囲ですが。


もちろん単純に比較できる問題ではないのは分かっています。
日曜市の場合は出店者のほとんどが生産者ですから
平日は農作業で日曜日に出店という形。
(他の曜日の市に出店されている方もいます!)

こっちの市場でも出店者が販売しているのか、どうか分かりませんが。
パオラ先生はおそらく生産者ではないだろうといっていましたが、
正確なことは今日のところは分かりませんでした。
明日時間を作ってちょっとだけでも聞いてみたいと思います。
いけるかどうか微妙なところですが、、、、頑張ってみます!


時間も空いたのでヨーロッパ最古の総合大学 ボローニャ大学に行ってきました!

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写真はボローニャ大学の門です。
お店が並ぶ中この門があります。一見したところではわからない^^;
日本じゃ柵とかつくったり派手に飾りあてたりするような文化財が、
イタリアでは小さな標識があるだけ、しかも街並みにマッチし過ぎていて
よ~くみないと見落としてしまいます^^;

 スイスでもパオラ先生が街外れにある廃墟のようなお城を指さして
「あれ、レオナルドダヴィンチが設計したお城よ」
「えッ!? ほんと?」
みたいな会話がありました。日本じゃ考えられない^^;

ちなみにこのお城です!

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[写真 ロカルノのお城]
ぜひ、イタリア人の文化財にたいする考え方も聞いてみたいですね!
大切にしていないということはないと思いますが。。。

文化財が多すぎて、いちいち柵とかつくると大変なことになりそう^^;

 

話がそれましたので、強引にボローニャ大学に話を戻します。

歴史は古く1088年に創設されたそうです【出典Wiki】
1088年と言えばまだ日本は平安時代で源義家とかが活躍していた時代です。

もちろん日本にも大学?みたいなものがあったようですが、
政治的な意味合いが強かったと記憶しています。


そんな時代に、ボローニャ大学の学生は何を感じ、何を学んでいたのでしょうか、
この大学では、教会からの反対を押し切って世界初の人体解剖が行われたそうです。
教会からの反対を押し切って、ってとこがカッコイイ。
そうしてでも、その研究したかったんでしょうね。

こっちにきて、というか浅川さんに連れてもらってイタリアの学生と話したり
パオラ先生と話してたりしてた頃からよく感じていたんですが、
ヨーロッパと日本って絶対的に大学のとらえ方が違いますよね。

ヨーロッパでは、自分が研究したいことがあるから大学にいく!
日本では、とりあえず就職に有利やから大学いく!

というような感じ。

実際に、僕がコンタクトを取ったイタリアの学生は挨拶をして二言目には、
「あなたの研究テーマはなになの?」と聞いてきます。
スイスでお世話になったニコロとマルゴも
「日本じゃほとんどの高校生が大学にいくよ」
っという話をすると驚いていましたし、


同じくスイスで調査に協力してくれたヤクインタさんも
「勉強したい人は大学、働きたい人は別の道を選ぶから~」
というような話をしていました。


ヨーロッパじゃこれが当たり前なんでしょうね。


以前このような話を友達にしたら
「でも、日本はそういう仕組みだからいいんじゃないの~」
って言われました。

そういうことが言いたいんじゃなくて、同じ大卒でも質が違うというか、、、
なんか悔しくないですか? 井の中の蛙じゃないですけど。

確かに、日本の仕組みを変えるのは無理ですし、変えようとも思いません。

それでも、その仕組みに甘えるんでなくて、
そんな中で自分はちゃんと研究テーマを持って、勉強をしよう!

っというようなことを考えていると、
大道芸のお兄さんが握手を求めてきたので握手すると
「金をくれ! 握手したじゃないか!」←イタリア語なので雰囲気です^^;
っと言われました><

「ごめん、持ってへん」←この手の対処方は日本語で返すことですw
っと返したら帰ってくれたのでよかったですが^^;
ちょっと魔がさしましたが、決意新たにボローニャ大学を離れました。
ボローニャは駅から近いところにたくさんの観光地、町並みは写真の通りきれい!
いたるところにおしゃれな服屋さんがあります。
ぜひイタリアに来た時にはよってみてください!

 

明日からはついにローマです! 行きたいところがたくさんあります!
その前に、朝起きてホテルの方と交渉して
チェックアウトの時間をずらしてもらって
メルカートにいく時間を繕いたいです^^

それでは!

Grazie!
Arrivederci!

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