「高知CST(Core Science
Teacher)養成・育成事業」は,小・中・義務教育学校教員の理科教育における指導力向上,生徒の理科学力向上を図ることを目的として,高知大学と高知県教育委員会が連携し,高知CST養成プログラムを開発・実施することにより,地域の理科教育において中核的な役割を担う教員を養成しています。
本プログラムは,平成22年から4年間を1期として実施しており,昨年度から第4期期間が始まりました。第4期は6年間を期間として活動していく予定となっております。本プログラムの実施に当たっては,事業実施を担当する高知大学,高知県教育委員会はもとより,高知・南国・土佐・香美・四万十・奈半利の各市町教育委員会にも共同実施機関としてCST拠点校の設置や活動に関してご協力をいただいております。また,訪問研修時の講座開設や,ものづくりに関する研修で民間企業,高知県内の教育研究機関,およびNPO法人の皆様方にも一方ならぬご協力をいただいており,第4期も,高知県工業技術センター、高知県立牧野植物園、高知県海洋深層水研究所、海洋研究開発機構高知コア研究所、高知生物多様性ネットワーク、兼松エンジニアリング、室戸ジオパーク推進協議会等のご協力を賜る予定となっております。この場をお借りして関係各位に厚く御礼申し上げます。
高知CST養成プログラム受講生は,意欲的にプログラムに臨み,先輩CSTやCST受講者間での相互交流を積極的に図ることで,お互いに学校現場での問題を共有するほか授業構成等に関して大きな収穫を得て,第3期期間終了までに,初級・中級・上級を合わせて125名のCSTを認定することができております。
CST各位のご活躍によって,理科好きな児童生徒が高知県下に多数育っていくことを願っております。第4期も高知CST養成プログラムや拠点校の機能について改善を図りつつ,関係機関と連携,協力を図り,引き続き高知県の理科教育推進に努めて参りたいと存じますので,これからもご理解とご協力の程をよろしくお願い申し上げます。
令和6年4月
高知CST養成・育成事業運営会議議長
高知大学理事(教育担当)
津 江 保 彦
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