小・中での学習指導を通して「何を指導のポイントとするのか」を明確にしたことで,本時の学習での児童・生徒への支援がより具体的になった。それらは,明確な意図のもとに行う実験用具への配慮や,児童・生徒の意見交流が活性化するための板書の工夫等として,授業者の自覚に確実に現れている。
本実践では、第3学年の児童が自ら仮説検証的な学習を行うことができた。それは、児童の操作と思考をつなぐ役割を教師が担い、その関連付けを意図的に行ったことによる。より確かな科学的概念の構築を目指すとき、仮説検証型の授業を構成し、実験方法を考える場面で、教師が意図的に介入することが効果的であると考えられる。
今回の取り組みは、水溶液の温度と溶質の溶ける量を実際に実験で確かめることで、再結晶で析出した量を溶解度曲線からどのように読み取るかを実感を持って理解できるのではないかと考え、実践した。今後、水溶液の温度と溶質の溶ける量を実験することで、溶解度曲線の理解につなげていきたい。
本研究では,小・中学校の科学教育推進の中心的役割を担う「理科を専門とする中核的教員(以下,CSTと略記)」の養成・育成システムを構築すること,およびそれらの教員が地域で協働的に活動するための研修支援システムを開発することにより,地域の次代を担う科学系人材を創出する研究を推進する。