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JICA国際研修

令和2年度

 

高知大学国際研修「島嶼国総合防災」コースを実施

 日本有数の津波防災県高知県の防災対策や風水害対策を学ぶため、カリブ海、大洋州、インド洋の島嶼国の防災担当官12人が参加して、「島嶼国総合防災」コースが2020年11月16日~12月18日、高知大学国際連携推進センター主催で行われました。高知大学防災推進センターの教員や、高知県、高知市、中土佐町、沖縄県の防災担当者が講義を行いました。
 この研修は政府のODA事業の一環としてJICAから高知大学が受託して実施しています。今回は研修員が新型コロナ禍で来日できないため、来年度来日を前提とした事前研修と位置づけ、インターネットを使った遠隔研修で実施しました。カリブ海、大洋州、インド洋は互いに時差が7~8時間ほどあり、同時オンラインで結ぶことが困難なため、講義や視察は予め録画し、質問や回答はチャット機能を使って行いました。
 最初の3日間は国ごとの防災対策を発表するカントリーレポート発表会、その後、日本の国、県、市町村のレベルごとの防災対策、そして土砂災害対策、早期警戒システム、蛇篭利用の低コスト防災技術など開発途上国に直接役に立つ講義、最後の1週間は国ごとに防災アクションプランを発表して研修を終えました。
 コロナ対策等で多忙な研修員も多い中で、毎日2~3本の動画をコンピューター上で視聴し、コメントや質問をチャット機能で記入、日本側の講師たちはそれに応答しました。また、全員が防災の問題分析やプロジェクト作りに参加し、アクションプランを作成することができました。
 カリブ海5人、大洋州4人、インド洋3人の研修員は来年11月~12月に来日して本研修を受けることになっています。

 

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<閉講式のみ地域ごとに分けて同時オンラインで行われた> <カリブ海、大洋州の研修員たちとともに(Zoom画面)>

 

 

高知大学国際研修「地域アグリビジネス振興のためのフードバリューチェーン構築(A)(B)」コース(遠隔研修)を実施

  高知大学は、1月から3月にかけて国際研修「地域アグリビジネス振興のためのフードバリューチェーン構築(A)(B)」コースを実施しました。今回の研修は、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を受け、従来の来日研修ではなく、インターネットを利用した遠隔形式で行われ、(A)スペイン語と(B)英語の2コースに分かれて実施されました。
 本研修参加者は、地域アグリビジネス振興及びフードバリューチェーン構築に携わる行政職員、大学教員及び民間の農業関連事業者で、1月12~29日に実施された英語コースにはアジア及びアフリカ地域の5か国7名が参加、2月15日~3月12日に実施されたスペイン語コースには中南米及びアフリカ地域の10か国24名が参加しました。
 本研修コースは、政府開発援助(ODA)事業の一環で、地域産品の高付加価値化のためのフードバリューチェーン構築を主題として、日本及び高知県の取組みについて学び、自国の抱える課題に対する解決方法を見出すことを目的としています。
 今回の研修では、産官学民の連携による産業振興政策や取組みに関する講義や、県内の地域資源を活用したアグリビジネスの事例について、インターネット上のプラットフォームを通じて学び、研修員は、フードバリューチェーン構築についての理解を深めました。研修の最後には、本研修で学んだ施策や取組みをどのように自国に応用し、課題改善に繋げられるかを分析した総括レポートを作成しました。
 今回の遠隔研修に参加した各国研修員は、来年度来日し、実地研修を通じてさらに知見を深める予定です。高知大学では、今後も引き続き国際研修を実施し、地域の知見を海外に発信する取り組みを続けていきます。

 

 

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<カントリーレポート発表会(英語コース)> <Zoomを使ったディスカッション(スペイン語コース)>
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<閉講式(英語コース)>

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