◆難波卓司准教授と丸善製薬株式会社による研究グループの研究成果が、米国科学誌『Aging』に掲載されました

2022年11月16日

 総合科学系複合領域科学部門の難波卓司准教授と丸善製薬株式会社による研究グループの研究成果が、米国科学誌『Aging』に令和4年9月26日付で掲載され、Editorialで筆者による論文内容の解説ビデオが公開されました。

 本研究グループは、全ての臓器に存在している線維芽細胞を人工的に老化させると、細胞内にタンパク質などの老廃物が蓄積しミトコンドリアの機能を低下させることを発見し、これらが老化を促進する一因であることを明らかにしました。さらにハス胚芽エキスを用いてオートファジー(※)を誘導することで、細胞内に蓄積した老廃物を分解して再びミトコンドリアを活性化し、老化した線維芽細胞の機能を回復させることを発見しました。

 この研究成果は今後、ハス胚芽エキスを使ったアンチエイジングの化粧品や健康食品への活用が期待されるものです。

 

<論文名>Lotus germ extract rejuvenates aging fibroblasts via restoration of disrupted proteostasis by the induction of autophagy

<和 訳>ハス胚芽エキスはオートファジーを誘導することで失われたタンパク質の恒常性維持機構を回復し、老化線維芽細胞を若返らす

 

論文の詳細はこちら

Editorialの詳細はこちら (米国科学誌『Aging』の中で特に注目される論文が毎月1報程度選ばれ、筆者が解説するもの)

1017_プレスリリース「難波卓司准教授と丸善製薬株式会社による研究グループの研究成果が、米国科学誌『Aging』に掲載されました」.pdf(197KB)

 

※オートファジー‥細胞内にある不要な物質を分解する仕組みのこと

 

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