2018年11月10日 2018年度外国人留学生課外研修を実施 

2018年11月10日

 2018年11月10日(土)に、今年度新たに入学した外国人留学生を対象に高知県の四万十町にある海洋堂ホビー館の見学、黒潮町佐賀漁民研修センターにてカツオの藁焼きたたき作り体験、そして黒潮町佐賀地区津波避難タワー見学、久礼大正市場見学というスケジュールで課外研修を実施しました。この研修は外国人留学生が日本及び地域の歴史・文化を学び理解を深めるとともに、留学生間の親睦・交流を図ることを目的としており、留学生52名が参加しました。
 最初に四万十町にある海洋堂ホビー館を訪れて、多くのフィギュアやプラモデルを目にしました。海洋堂ホビー館は、世界的なフィギュアメーカーとして知られる海洋堂の歴史とコレクションを展示するミュージアムであり、全国から多くのフィギュアファンが集まる聖地として知られています。日本のアニメや漫画に惹かれ、日本語の世界に飛び込んだ留学生も多く、展示されているフィギュアのリアルさ、精巧さに心を打たれた様子がうかがえました。
黒潮町では、黒潮町役場の尾﨑課長並びに高知県漁業協同組合佐賀統括支所女性部の皆様のご協力により、カツオのたたき作りを体験しました。留学生は女性部の方々から手ほどきを受けながら、カツオを捌く、藁で焼く、切る、たたく、お皿へ盛り付けるという過程を体験しました。自分たちが作ったカツオのたたきを昼食と一緒に試食をしました。また、漁師飯(たたきのお茶漬け)も試食しました。昼食は女性部の方々が用意してくださった地元で採れた野菜のかき揚げ、高知野菜のイタドリと大根等の酢のもの、カツオのあら汁等をいただきました。カツオのたたき作りの体験を通して、高知の食文化に対する理解も深まったのではないかと思われます。
 昼食後、黒潮町役場情報防災課のご協力により黒潮町佐賀地区に建設されている日本一高い津波避難タワーを見学しました。一同は高さ25メートルもあるタワーに登り、普段入ることができない備蓄倉庫と緊急救助スペースも見学しました。タワーは周辺の山々に負けないくらいの高さがあり、絶大的な存在感が感じられました。
 帰り道、久礼大正市場に寄り、鰹漁とともに発展した漁師町、漁港、神社等が形成された独特の文化的景観を体感しました。
 参加した留学生からは「初めて、こんなに沢山のフィギュアがある場所に行きました。とても新鮮でした。また、多くのフィギュア作家を知りました。」「高知名産のカツオの切り方や調理の仕方を学ぶ機会を得られてよかった。地元文化を理解するいい経験になった。」「6億円をかけて建築された避難タワーですが、様々な状況を想定して建てられていることを学びました。避難タワーを利用する対象者(保育園の園児等)を考慮した上での避難タワーの位置設定、津波が来る時間など基本的な事を学びました。それから、この避難タワーに対して、地域の人は『いつか津波がくる』ではなく、『津波がきても安心できる』という考えだそうです。その積極的な考えに感動しました。」「久礼大正市場に行って、地元の方がどんな生活をしているのか、感じられました。」等、日本文化・高知文化を満喫した一日の感想が寄せられ、大変有意義な課外研修となりました。

 
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                <カツオ捌き>                    <カツオの藁焼き>

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               <海洋堂ホビー館>              <久礼大正市場>        <佐賀地区津波避難タワー>

 

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