◆医療学系基礎医学部門の橋田裕美子助教及び大畑雅典教授らの研究グループの論文が、米国感染症学会学術誌『The Journal of Infectious Diseases』に掲載されました

2020年10月20日

 医療学系基礎医学部門の橋田裕美子助教、大畑雅典教授らの研究グループと京都大学皮膚科学講座との共同研究による研究成果が英学術誌『The Journal of Infectious Diseases』に掲載され、令和2年9月29日に電子版が公開されました。
 好酸球性膿疱性毛包炎(別名、大藤病)は1970年代に本邦より提唱された比較的新しい疾患概念で、日本人に多く発症します。再燃を繰り返し、顔面などの毛包に一致して痒みを伴う特徴があります。共同研究では、日本/アジア遺伝子型のヒトポリオーマウイルス6型が好酸球性膿疱性毛包炎の発症に関わっていることを示す研究成果を得ました。同様に日本人に好発し、皮下組織に好酸球の浸潤を伴う木村病においても、ヒトポリオーマウイルス6型が高率に分離されることを突き止めています。
 以上の成果は、好酸球性皮膚炎の発症要因としてヒトポリオーマウイルス6型の関与を示すものであり、これら難治性皮膚炎の病態解明に役立つことが期待されます。
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<論文名>
Human polyomavirus 6 detected in cases of eosinophilic pustular folliculitis
和訳:好酸球性膿疱性毛包炎におけるヒトポリオーマウイルス6型の検出
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