医学部皮膚科学講座 佐野栄紀教授等の研究が『British Journal of Dermatology』に掲載されました。

2019年7月12日

 本学医学部 皮膚科学講座  佐野栄紀教授らの研究成果が英国皮膚科雑誌『British Journal of Dermatology』に掲載されました。

論文名:Myosin heavy chain, a novel allergen for fish allergy in patients with atopic dermatitis
アトピー性皮膚炎患者の魚アレルギーと新規アレルゲン同定
(生魚を素手で触れることが原因か!?)

 

 食餌性アレルギーのなかでも魚アレルギーは頻度が高く、治療や予防がしばしば困難です。主なアレルゲンとしては「魚パルブアルブミン」が知られています。今回佐野教授らは、アトピー性皮膚炎に伴う魚アレルギーには、分子量の大きいミオシン重鎖(MYHC)が新規アレルゲンであることを発見し、英国皮膚科雑誌に報告しました。正常皮膚では通過しないこのような大きな分子は、バリアが破綻しているアトピー性皮膚炎患者においてアレルゲンとなりうる可能性を示すとともに、寿司などの生魚を手で触ることによって魚アレルギーが成立する危険性に対しての注意喚起に寄与しています。

掲載論文.pdf(216KB)

 

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