医学部紹介

医学部振興基金 医学部_看護学科HPへ 医学部_医学科HPへ 医学部公式HPへ 医学部

医学部写真

高知県の地域医療に貢献する
 近年におけるサイエンスとしての医学・医療の飛躍的な進歩は、社会全体にさまざまな衝撃を与え続けており、これに対応するためには、医学・医療に携わる個人が自ら自分自身の倫理体系を構築しなければなりません。その基盤となるのは、長時間を要して培われた、強靭な倫理的能力とバランス感覚に支えられた多面的な考察力及び問題解決能力です。  医学部では、このような能力、医学・医療に対する強い志望動機、ならびに適正を具備した人材を広い領域から発掘し、今世紀における多様な社会的ニーズに応えうる高い倫理観、使命感、ならびに思考の柔軟性を有するとともに、高知県の地域医療に貢献する強い意欲をもつ医療人の育成を目指しています

 

教育に関するポリシー(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)

 

医学部長挨拶

学生も教職員も、ともにワクワクできる学びの場、高知大学医学部

井上啓史医学部長.jpg

 高知大学医学部は、1976年10月に高知医科大学として開学し、1978年4月には、第1期生を迎え入れることができました。1981年4月には、医学部附属病院が設置され、1998年4月には、看護学科が設置されました。そして、2003年10月には、旧高知大学、旧高知医科大学が統合し、新たな高知大学、そして高知大学医学部が誕生し、2004年4月から国立大学法人高知大学医学部に改変となりました。つまり、昨年2023年10月に、高知大学医学部は統合20周年を迎えることができ、これまでに4,000 人以上の卒業生を輩出しております。
このような記念すべき節目の年に、医学部長を拝命させて頂くことになりました井上啓史(いのうえけいじ)でございます。小生は、高知県で生まれ育ち、1983年4月、高知医科大学医学部医学科に6期生として入学し、1989年3月に卒業後は本学医学部泌尿器科学講座を中心として、医学教育、研究開発、臨床業務、さらには啓発活動に携わって参りました。近年では、光線医療センター、次世代医療創造センター、骨盤機能センターなども兼任運営し、医工連携に基づいて研究開発を行い、高知から世界に向けて新規医療技術を発信して参りました。これらの経験を活かして、今後は医学部運営に尽力し、高知大学全体の発展に貢献する所存です。
 高知大学医学部では、高知医科大学の建学の精神を受け継いだ教育理念を有しており、他人を思いやる利他の心を持って、人として正しい道を歩み(敬天愛人)、真実を大切にしつつも、新しいものを生み出そうと努める(真理の探究)という確固たる姿勢で、生涯に亘って医学を学び、医療を実践できる人間に成長して頂けるように、多様性かつ専門性に富む特色ある医学教育プログラムが用意されています。特に、先端医療学推進センターよる「先端医療学コース」および家庭医療学講座による「家庭医道場」、これらは高知大学医学部が新しく始めた、言わば高知ブランドと言える医学教育プログラムであり、地域のみならず全国的にも注目を浴びています。「先端医療学コース」では、最先端研究の早期体験、アクティブラーニング、異年次教育を特徴として、医学研究マインドを育成します。また、「家庭医道場」では、医学生や看護学生が地域住民や患者さん、さらには地域医療を支える医療人とも交流し実践的に地域医療を学びます。このように、高知大学医学部では、先端医学と地域医療という、社会が求める2つの大きなテーマを中心に、先進的な医学教育を推進しています。学生も教職員も、ともにワクワクできる学びの場、高知大学医学部は、これからも次世代の医学・看護学を開拓し牽引する高知ブランドの医師、看護師、医学研究者、医学教育者を育成し、高知から世界に向けて輩出していきます。
 最後に、この場をお借りして、これまでの輝かしい歴史と伝統を継承してこられた卒業生とそのご家族、教員など関係各位のみなさまに、心よりの感謝の意を表するとともに、医学部さらには高知大学の一層の飛躍を目指して尽力してまいる所存です。今後も引き続き、ご支援ご助力をよろしくお願い申し上げます。

 

医学部長  井 上  啓 史

 

医学科長挨拶

医師をめざす皆さんへのメッセージ

 医師は最も古くから存在する専門職の一つであり高度の専門性・倫理性を有し社会的責任も大きい職業です。皆さんは気持ちも新たに立派な医師をめざし入学されてきたと思いますが、これから学ぶべきことについて概要を述べたいと思います。

 医学科は、医師の国家資格を得るという明確な目的がある学科です。このためには、一定の水準を満たす学識・経験が必要で、非常に多くの到達目標を達成していく必要があります。医師に必要とされる最も重要な資質として学習能力があげられます。先人が発展させてきた既存の医学的知識を習得してスタートラインに立つのが学生の本業ですが、皆さんの習得される医学は実は完璧なものではなくまだ発展途上です。私が医師になってからの期間は、膨大な医学史の中ではほんの一瞬ですが、その間でも医学の常識が覆され大きく変化することが多々ありました。医学は常に変化しており医師は生涯学習していくことが必要となります。知識だけではなく学習スキルを向上させることが一生の財産となります。学習スキルとは、概念・要点を把握する、論理的に説明する、優先順位を判断し重要なものから取り組む、場合によってはグループで協力して教える・教えられる立場で取り組むなどAIにはできない人間的な能力が必要で、これらを身につけるには日々の努力しかありません。目的意識を持って粘り強く取り組んでいただきたいと思います。

  医学は常に変化していると言いましたが、その原動力はサイエンスとしての医学です。皆さんは臨床医学を学習する前に、医学の発展を支えてきた基礎医学、社会医学を学ぶことになりますが、医学の常識を覆してきた科学者たちの発見を基盤として今日の医学があることを理解していただきたいと思います。臨床医学を学ぶ際もこれら基礎医学・社会医学と関連づけることで、より深い理解が可能となります。また今の臨床医学が科学的にどこまで解明されていて、どこが未解明なのかを認識するのも重要です。

 高学年になるといよいよ病院での臨床実習が始まります。ここで注意していただきたいのは、病院は患者さんが治療を受けるための社会的な場であるということです。したがって病院で実習する以上、社会人としての常識的な態度が必須となります。患者さんには皆さんが医師になるために協力して頂いていますので感謝の念を持って行動して頂きたいと思います。臨床症例を実際に勉強する際は、臨床医学で習得した内容を復習しながら取り組むと学習効率が上がります。また実際の臨床症例は、様々な病態が相互に影響したり、患者さんの社会的背景、価値観などが治療に影響を与えたり、教科書通りにいかない複雑系です。診察技術、検査・手術手技、医療機器・機材などは実習して初めてイメージできるものが大部分です。さらに病院が機能できているのは医師だけの力ではなく、様々な部署の様々な専門職との協働で成り立っていることを知るのは重要です。病院には、皆さんが医師になるための教材であふれており、傍観するのではなく、積極的に体験しようとする心構えを持つことで実習の密度は全く異なったものになります。

 医師は患者さんに敬意を持って接し治療するという根本は紀元前から全く変わりませんが、医学・医療は時代の情勢に応じて常に変化してきました。医師は社会の情勢・変化にも敏感でなければなりません。おそらく私が学生だった頃よりは、現在の社会は大きく変化していると思います。先進国で加速する高齢化・少子化・人口減少、パンデミックの影響、IT技術の加速度的進歩、気候変動、国際情勢の悪化などです。これらの状況下に医学・医療も大きな影響を受け、様々な新たな問題が発生し対応を迫られると予想されます。問題解決には新しい感性と柔軟な思考を持った皆さんが将来的に医師として成長し、診療、研究、教育の分野の各々の立場で活躍されることが必須です。皆さんが将来活躍されるためには何よりも医学科で習得する基礎的な土台が重要です。皆さんの学生生活が充実したものになることを祈念いたします。

 

医学科長   藤 本  新 平

 

看護学科長挨拶

 いつの時代も社会は変化し続けていますが、現代ではその速さは加速し、医療の場でも常に新しい情報、知識、技術が求められています。一方で、看護に携わる者の対象者をケアしたい、人々の健康に寄与したいと湧き上がる看護の力は変わりません。

 高知大学医学部看護学科は1998年に前身となる高知医科大学医学部看護学科に設置され、二十有余年の間に多くの看護師、保健師、養護教諭を輩出しています。また、国立大学で初となる大学院での助産師育成過程を開設し、高度な実践力を持つ助産師を社会に送り出してきました。

 本学科では、「豊かな人間性と高い倫理観に裏付けられた感性を育て、看護をグローバルな視点からとらえ、人々の健康生活のために援助し、看護学の発展に貢献しうる創造力を有する専門職の育成」を理念としています。教養科目が体系化されており、看護学を学ぶ上で重要となる、広い視野で人間と人間を取り巻く環境を理解するためのカリキュラムが充実しています。また、専門科目では、医学科医師による人間の生物学的見地に立った最先端医療を学び、高い専門的知識を修得します。根拠に裏付けられた安全で信頼できる、医学と融合した看護を学ぶことができます。構内には高知大学医学部附属病院があり、実習場所の保証や、教員と臨床が連携して指導を行うことにより、複雑な健康問題に対応できる力を養うとともに、学生の高い満足感と学習意欲を駆り立て、臨床での学びが深化します。さらに、地域での実習も充実しており、初年次から中山間部から在宅とあらゆる場所での実習が行われ、学びの蓄積により地域包括ケアを担う人材と成り得ます。

 医学部附属病院は、1981年に先駆的にITを導入した経緯があり、看護学教育にも早期から情報通信技術(ICT)を取り入れ、遠隔医療や情報社会に対応できる看護師を育成しています。学生の主体的な学びを促進する効果的な教育方法を駆使し、コミュニケーション力、多職種と協働する力、問題解決能力等の基礎的な力を養い、社会の変化に柔軟に対応できる革新力を有した、生涯研鑽し続ける人材の育成を目指しています。

 

看護学科長   大 坂  京 子

 

大学院(修士課程)医科学専攻

目 的
 近代医学は、生物学・物理学・化学・工学などの自然科学の進歩の成果を結集して発展してきました。さらに現代、医学はゲノムサイエンス・分子生物学・発生生物学(発生・分化・再生)などの生命科学の成果をもとに目覚しいスピードで発展し、遺伝子療法・再生医療・生殖医療などの今日の先端医療を形成しつつあります。他方、先端医療の進歩による脳死・臓器移植・体外受精・遺伝子治療と生命倫理との調和、超高齢化社会の到来による疾病構造の変化、患者のQOL<Quality of Life(生活・生命の質)>の重視など、医学・医療を取り巻く社会環境は大きく変革しています。この急速に発展する医学・医療に的確に対応するためには、自然科学および人間主体の人文科学と医学の調和をめざした医科学(Medical Science)の発展・充実が望まれます。このことにより、今後、ますます複雑化する医療・福祉などの社会的諸問題を包括的に捉えうる専門家の育成が可能となります。そのため、自然科学系学部(理学、農学、薬学、工学など)のみならず人文学系学部(心理学、社会学、経済学、教育学など)を含む医学部(医学科)以外の学部卒業者を、医科学へと導く教育・研究システムが必要です。
 本医科学専攻では、医学部(医学科)以外の出身者を対象に、医科学に関する幅広い知識を体系的、集中的に教育することにより、高度に専門化した知識と技術を身に付けた医科学分野の研究者・教育者を養成し、さらに社会的諸問題について医科学を基礎として包括的に捉えうる人材を育成しようとしています。

〈→ 更に詳しく見る〉

大学院(修士課程)看護学専攻  

 健康で文化的な生活を送るという国民の権利を支援することが医療者には求められています。看護学専攻においては、高知大学の教育理念に鑑み「現場主義」を重視し、社会の一員として求められるソーシャルスキルを基盤とした、課題解決能力を身につけた人間力豊かな人材を育成します。さらに、医療の場を含む日常生活の場で人間にとって最も重要な健康の増進を目指しつつ、生活者の視点で包括的な支援を行う高度に専門的な知識・技能を身につけた論理的・創造的な看護の実践者・看護学教育者・看護管理者の育成を目指します。

〈→ 更に詳しく見る〉

大学院(博士課程)医学専攻 

 総合人間自然科学研究科医学専攻(博士課程)では、高い倫理観と豊かな人間性の涵養ならびに高度な医学的知識と技能の習得を教育理念とし、黒潮圏総合科学専攻、応用自然科学専攻との緊密な連携の下に、両専攻における自然科学と人間科学のパラダイムをも取り入れた教育研究体制を構築することにより、高知県の地域特性に根差した医学・医療の推進に寄与できる人材、国際的に通用する優れた医学研究者、リサーチマインドを持つ優れた臨床専門医(良医)を養成し、多様な社会的ニーズに対する柔軟な対応が可能で、底辺が広くレベルが高い医学研究および医療の達成を目的とする。

〈→ 更に詳しく見る〉

研究者紹介  

下記より研究者一覧がご確認いただけます。

医学部

医学部附属病院

また、高知大学研究者総覧のページでは、名前・研究内容からも検索することができます。

 

  高知大学医学部 公式HP

医学部に関する詳しい情報は下記アドレスにて案内しています。

公式HPへ(http://www.kochi-u.ac.jp/kms/)
医学科HPへ
看護学科HPへ

                 〒783-8505 高知県南国市岡豊町小蓮

      ☎088-866-5811(代表)

 

 

学部のご紹介

土佐さきがけプログラム

共通教育

大学院のご紹介

AED設置場所