高知から発信する下水道の未来 第1回シンポジウム「持続可能な下水道を実現する革新的水処理技術」

2018年1月29日

 このたび高知大学では、シンポジウム「高知から発信する下水道の未来 第1回シンポジウム「持続可能な下水道を実現する革新的水処理技術」を高知県とともに開催します。詳細は下記をご覧ください。

シンポジウム案内.pdf(88.8KBytes)シンポジウム技術概要.pdf(876KBytes)

シンポジウム申込書.docx(21.8KBytes)

 高知県は、人口減少が全国より10年早く進行している県であり、財政状況も厳しく、また近い将来での南海トラフ地震の発生が予想されるなど、「課題先進県」といわれています。このような状況もあり、国民の基本的なインフラである下水道の普及率も全国ワースト3となっています。
 しかし、逆転の発想で考えると、10年後には現在の高知県と同様の厳しい社会状況が全国で生じると予想されることから、この厳しい状況にある高知県でも利用できるような「下水道新技術」を開発・実装できれば、将来の日本の下水処理のスタンダードになりうる、つまり下水道の未来を高知から発信し、高知県が「課題解決先進県」になりうると考えられます。
 このような背景から、高知大学では農学部門の藤原拓教授を中心として、産官学で連携して、2つの下水処理新技術の開発・実装を行ってきました。
1)オキシデーションディッチにおける二点DO制御システム(中小規模の下水処理場向け)
  前澤工業株式会社、高知大学、高知県、香南市、日本下水道事業団の共同開発
  http://www.kochi-u.ac.jp/information/2015091500023/
  http://www.kochi-u.ac.jp/information/2015091500023/files/150915shiryo-fujiwara.pdf
2)無曝気循環式水処理技術(大規模の下水処理場向け)
  高知市・高知大学・日本下水道事業団・メタウォーター(株)の共同開発
  http://www.kochi-u.ac.jp/information/2017041400032/
  高知県では、これに加えて須崎市において別グループの開発による産官学共同開発の新技術の開発・実装がなされ

 ています。
3)DHS システムを用いた水量変動追従型水処理技術
  三機工業(株)・東北大学・香川高等専門学校・高知工業高等専門学校・JS・須崎市の共同開発
  

 このように、同一の県内でこの10年内に下水道新技術が3つも実用化された県は全国でも稀であり、このような取り組みは地域課題を地域の大学を含めた産官学で解決する将来のモデルになりうると考えます。

 下水道や地域再生に興味のある全国の産官学の方を中心にぜひお越しいただけますようご案内します。

シンポジウム案内.jpg

 【問い合わせ先】自然科学系農学部門 教授 藤原 拓    

            E-mail:fujiwarat●kochi-u.ac.jp (●を@に変えて送ってください。)

 

(参考)高知県ホームページ
 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/171801/2017121300368.html

 

 

            

 

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