【えんむすび隊】「地域の人と一緒に、コスモスの刈り取りをしよう!」inいの町

2019年2月4日
11月24日、日曜日。冬の空模様が色濃くなってきた中、えんむすび隊2名がいの町是友(これとも)地区へとお伺いしました。
 
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 高知大学朝倉キャンパスから車で15分ほどの場所、電車通りに面する是友地区は人口約600人、約200世帯の住民が暮らしています。もともとは農地が多い場所でしたが、住宅地としての開発が進み、多様な住民が混在しているという特徴があります。そのため、災害時にお互いが助け合える「共助」の関係性を作り、自主防災の意識を高めることを目的に、地区の有志の方々が様々な催しや取り組みを行い、住民間のつながりを強めることに力を注がれています。
 また、そうした活動に、高知大学の学生団体や地域協働学部の学生たちが加わらせていただき、学びや経験の機会をいただいている地区でもあります。
 
 今回のえんむすび隊は、是友地区のみなさんが季節に応じた花を植えている、宇治川沿いの斜面の整備のお手伝いを通して、是友地区の取り組みについて学び、地域の活性化を考えることをねらいとしました。
 
 学生たちは、まず地区長さんから是友地区の成り立ちや現状、取り組みの内容などを伺ったのち、宇治川沿いの土手へと向かいました。この日の活動は、来年の秋に向けて、咲き終えたコスモスから種を集める作業を行うということです。
 
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 現地には、是友地区のみなさんの他にも、実習でお世話になっている地域協働学部の学生たちの姿もありました。総勢約20名の大所帯で、約400mの斜面を整備していきます。
 まずは、住民のみなさんが草刈り機で咲き終えたコスモスと雑草を刈り取っていきます。学生は、コスモスと雑草とを分けてトラックに積み込み、そのあとの道路の清掃作業を行いました。
 
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 作業をしながらも、地区のみなさんに色々と教えていただきます。「春は菜の花、秋はコスモスと彼岸花を植えて、季節ごとの景観が楽しめるように気を付けている」、「コスモスは種を蒔いた翌年に初めて花が咲く」、「彼岸花は花が終わった後に出てくる葉で養分を溜めるので、間違えて刈ってしまわないよう注意が必要」といった経験を交えたエピソードなどを教えていただきました。
 
 やや風が強く、寒さを感じる日でしたが、息の合った作業テンポにより、あっという間に整備終了となりました。
 その後は、地区の方が準備してくださったお茶とお菓子で休憩時間となりました。
 
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 いくつか用意されたテーブルに、学生と地区の方が同席し、お互い「普段どんなことをしているのか」ということを中心に、学生は大学のサークルや研究の話、地区の方は普段のお仕事や地区のこと、昔話などで会話に花を咲かせていました。
 
 学生たちは、地区全体が一丸となれるよう取り組みを続ける是友地区のみなさんの姿に、地域活性化にとって大切なことは何か、目的を明確にすることの重要性などを知ることができたようです。
 
 受け入れていただいた是友地区のみなさま、本当にありがとうございました。
 
 以下に、学生たちの声を紹介します。
 
●理学部 4年 女性
 コスモスは、種を蒔いた年には花が咲かないなどの豆知識を知れて良かったです。
 是友地区では、コスモスの刈り取り以外にも地域活動が盛んで、つながりが強いんだなぁと思いました。防災に対する取り組みも進んでいて、すごいと思いました。
 
●地域協働学部 2年 男性
 まず、印象的だったことがコスモス刈りに参加する方が多かったことである。これは、自分の想像であって、他地域と比べてということではないが、地域の方が主体的に参加している姿が是友のパワーのように感じた。
 また、地域の“おんちゃん”達は、作業のスピードが速くて、逆に自分たち若者がお邪魔になっているのではないかと考えたくらいだ。そんな中でも、ちょっとした力仕事などは若者として力になれたと感じている。
 また、ティータイムはとても良いと思う。自主防災を進めていくうえでは、こういった地域の人同士の何気ない交流は必要だと考えた。こういった触れ合いは、防災だけでなく、是友が一体とならなければならない時にはとても役立つだろうと考えた。

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