【えんむすび隊】民泊体験モニターin本山町

2018年3月22日
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321日から22日、えんむすび隊は本山町で取り組みを始めた民泊の一泊二日体験モニターを実施してきました。

 

 高知県の北部にある嶺北地域では都市部の学生向けに教育民泊の受け入れを実施しています。もともと本山町に隣接する大豊町が嶺北地域では最初に取り組みをはじめ、土佐町、本山町、大川村と徐々に広がりつつあるようです。本山町でも昨年民泊推進協議会が立ち上がり10件の家庭が受け入れ家庭として登録していますが、まだ受け入れをしたことがない家庭も多く強みや課題が見えづらい状況にあるということで、えんむすび隊として高知大学の学生向けにモニターツアーを企画しました。

 

 321日の日曜日、あいにくの雨模様の中、えんむすび隊の6名は一路本山町にある高知屋旅館へと向かいました。そこで本山町の紹介や民泊の現状、高知屋旅館についての説明を聞いた後で、本山町が実施しているフットパスガイドに参加しました。

 今では再現不可能となっている石垣や、参勤交代路があったために栄えていたまちの史跡などをまちなかMAPを片手に案内していただきました。途中ドローンを使って撮影された映像や、本山町にちなんだクイズなど工夫が凝らされた内容に学生たちも引き込まれていきました。

 

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 昼食には嶺北地域の食材を使用した「もとやま弁当」をいただきました。竹の皮を編み作られたお弁当箱に驚き、土佐天空の郷のお米を使ったおにぎりなどに舌鼓を打った後、フットパスガイドともとやま弁当についてのアンケートに答えました。

「思い出話を交えた説明が面白かった」

「雨の日用のガイドコースがあってもいいかもしれない」

「お弁当のお品書きがほしかった」

などそれぞれの満足度や感じた課題、考えた解決策を真剣に記入していました。

 

 昼食後はいよいよ民泊体験がスタートです。

 高知屋旅館で入村式をしたあとにそれぞれの受け入れ家庭へと向かいました。

 今回学生を受け入れてくださったのは3つの家庭です。家庭ごとに食事作りや家業体験などのプログラムを体験しました。モニター終了後、二日目のお昼に再集合したときに聞いたところ、薪割りや卵、原木シイタケ、ヨモギの収穫、土佐赤牛の牛舎見学、お酒のラベル張りなど、普段の大学生活では触れることのない様々な体験を経験したようでした。

 

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 受け入れ家庭でお昼ご飯を食べた後、もう一度高知屋旅館に戻り、受け入れ家庭の方と一緒に体験を通じて感じたことを共有し、民泊のSWOT分析を行いました。

「日常ではできない体験・時間を過ごすことができた」

「圏外だったので、いかに携帯に縛られているか実感した」

「外国人を受け入れるならWi-Fiがあったほうがいいのでは」

「普通の観光では得られない人脈や経験と出会える機会になる」

アンケートに各自記入し共有したことで様々な声が集まり、家庭ごとに分かれたプロット分析でも白熱した議論が繰り広げられていました。

受け入れ家庭の方も一緒にワークをしたことで、家庭ごとの情報共有の場にもなったようです。

 

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最後に各家庭に寄せ書きをプレゼントし、民泊体験モニターツアーは終了しました。

 モニターツアーであることを意識しつつ参加したことで一つ一つの工程に考えが深まり、学生にとって多くの刺激がある一泊二日になったようでした。

 

 お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。

 参加した学生の声の一部をご紹介します。ぜひご一読ください。

 

理学部理学科3年女子 

雨だったので少し寒かったけれど、赤牛や棚田の見学、どぶろくづくりの体験など、普段はできないことばかり経験できたので良かったです。とても良い経験になりました。民泊体験はこれからもぜひ続けていってほしいと思います。赤牛についての豆知識やどぶろくづくりの現場の体験など様々な発見があって勉強になりました。

 最後のプロット解析のときに、ほかのお家のグループの方の話を聞くことで、より意見を深めたり知識を得ることができてよかったと思います。

 

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●教育学部学校教員養成課程4年男子

初めて民泊をするということで宿泊と民泊の違いを学びました。例えば食事についてです。宿泊ではホテルや旅館などでサービスとして食事が準備されています。しかし、民泊では料理を自ら作ったり配膳する必要があります。民泊と他の宿泊の違いや強みを知ることが民泊繁栄につながると思いました。次に非日常の体験です。私は普段一人で過ごすことが多くひとりの時間も大切にしています。民泊では家族の方と接する時間と一人の時間のバランスがちょうどよかったと感じました。「一人の時間も大切にしたい・・・」という自分や「誰かと話したい」という二人の自分がいることに気づきました。

 

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●地域協働学部1年女子

毎回参加した後に参加してよかったなあと思うのがえんむすび隊です。今回も地域住民の方と濃い交流ができました。4回目の参加で初の宿泊タイプでしたが、楽しむことができました。初の五右衛門風呂、初の生みたての鶏の卵収穫、初の合鴨の卵、初の薪割り・・・初めての体験で面白かったです。本山町の良さ、人の温かさを知ることができました。

 

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