【えんむすび隊】そばの収穫で地域を元気に!!

2017年11月19日
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 11月19日の日曜日、えんむすび隊はいの町柳野に行ってきました。

 山々に囲まれた静かな山里である柳野地区は、昔から水車を使って小麦やそばをひいていたそうです。柳野のおもてなしを体感してもらうことで地域の活性化を図るため、集落活動センター柳野では、休耕田を利用してそばの栽培をされています。そこで、えんむすび隊はそばの収穫体験を通し、集落活動センターの取組みについて学びに行きました。

 柳野に到着した参加者は、まず最初に、柳野の自然の豊かさに驚いていました。車窓から見える茶畑や川、バスから降りて包まれる空気や山々の様子に、すがすがしい気持ちになったようです。

 本日の作業は、3枚の休耕田でのそばの刈り取りと、それをまとめ、干す作業です。一緒に作業をしていただく地域の方4名のお名前を聞いた後は、さっそく作業場所への移動をしました。


1枚目の畑へと移動した後、そばの収穫方法について教えていただき、作業開始です。学生がイメージするそばは、食べ物としてのそばなので、原料であるそばの実を初めて見た学生たちは、驚きを隠せませんでした。初めての作業に戸惑いつつも、慣れてくると少しずつスピードアップしている様子でした。

 

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 1枚目の刈り取りが終わり、2枚目の畑に移動します。鮮やかに色づいた銀杏の木を楽しみつつ、山の中にある棚田状の畑に到着しました。学生たちは段ごとに分かれ、畑に入り刈り取りを進めていきます。「もう一生分のそばの実を刈り取った」と笑う学生に、地域の方は「その束の何倍も集めてようやく一人前の実が取れるんだ」と話しかけます。それを聞いた学生は、普段自分が食べるそばのことを考え、呆然としていました。

 
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 2枚目の畑が刈り取り終わったころ、ちょうどお昼時間になったので、昼食タイムとなりました。温かいうどんや地元の食材を使ったサラダ、デザートにみかんまでいただきました。その後、昨年、柳野でとれたそば粉を使ったそばがきをいただきました。そばがき初体験の学生が多く、地域の方に作り方を教えていただき、各々で作って食べました。一口食べただけで口いっぱいに広がるそばの風味に、刈り取り作業への想いも強まります。

 

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 昼食後、3枚目の畑に向かいました。ここの畑は夏場にやってきた台風の影響で、成長しながら絡み合った状態になっていて、とても刈り取りが難しい状態だったのでした。これまでの経験や、昼食とそばがきのパワーでどんどんと刈り進みましたが、悪戦苦闘が続き、ついには日暮れが近づいたため、タイムアップとなりました。残りは地域の方で刈り取っていただけるとのことで、残念ながら学生により全てを終えることは出来ませんでした。

 

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 その後、集落活動センターに戻り、柳野地区のことや集落活動センターの成り立ちや取り組みについてお話を伺いました。柳野の人たちの手によって開業した「ふれあいの里柳野」が集落活動センターになったこと、毎月イベントをしていること、移住者が来て地区に子供が戻ってきたことなどたくさんのお話をして頂き、学生からも質問が出てきていました。

 

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お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。
以下に参加した学生の声の一部をご紹介します。是非ご一読ください。

●人文社会科学部1年女子
 そばの実の収穫を初めて経験し、その大変さを学びました。とても時間がかかるし、体勢もきつくて、いつもそばは買って食べるけど、こんな風に収穫する人は大変な思いをしているんだ、と思いました。また、採った実は、洗って皮を取ったり、乾燥させたりして、水車の力を借りて石臼で粉にするとうかがい、そんなに時間がかかるものなんだと驚きました。ただ食べるだけでなく、私達の口に入るまでに、どのような工程があるのか、このそばの実の収穫を通して学び、改めて食べ物の大切さ、いつも食べ物が十分にある有難さを学ぶことができました。今日の体験から、他の食べ物のスーパーなどに並ぶまでの収穫や加工の過程をもっと知りたいと思いました。
 そして、柳野地区の地域の現状についてもお話を伺うことができ、貴重な体験になりました。一つの地域にはその地域特有の良さや難点があり、課題解決や活性化は非常に難しいなと感じました。ですが、どのような対策が取られているか聞くことができ、興味深いなと思ったので、私もどうすればよくなるか自分なりに考えてみたいと思います。

 

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●農林海洋科学部2年男子
 自然災害がよく農業に影響すると言われています。今回のイベントでそれを実体験できました。ただ風邪で倒れただけでこれだけ収穫に困難が生じたのは思いませんでした。この状況がこの地域の住民が年々経験しているのを思うと地域の生活は本当につらいです。それでもそこでの生活をあきらめない生活していく勇気と決意そして活性化を図ろうとするのは本当に尊敬しています。

 

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●人文学部4年女子
 人口200人をきる地区で訪れるのも初めての柳野でしたが、地域の方々の元気とパワー、活発な言動に驚きました。地域を元気にしたいと運動する方々の熱意が他の地区よりも強く感じられました。移住者も少しずつ増えているという話も伺いましたが、そんな努力と熱意が実を結んできているのだと思います。
 高知県内外の様々な地域を見てきましたが、地区全体で地域を盛り上げようとする姿が印象的です。1人1人の活動よりもみんなで協力する活動の方が大いに力があると思いました。これからの地域おこし活動の学びになりました。

 

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